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J-GLOBAL ID:201902229807564732   整理番号:19A2071410

日本の大学生は「科学の本質」を適切に理解しているか

Do Japanese undergraduates have a proper understanding of the Nature of Science?
著者 (1件):
資料名:
巻: 31  号:ページ: 67-72(J-STAGE)  発行年: 2016年 
JST資料番号: U1627A  ISSN: 1882-4684  資料種別: 会議録 (C)
発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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科学リテラシーの向上には,『科学の本質:Nature of Science(NOS)』を適切に理解する必要がある。本研究は,国内の大学生が NOS をどの程度適切に理解しているかを把握するために実施した。具体的には,入学直後の国立大学 1 年生,理系・文系の各 2 学部に所属する学生を対象にアンケート調査を実施し,NOS(6 テーマ)の理解度を調べた。さらに,学生の所属学部や高校で学んだ理科科目の違いが NOS 理解に影響を与えるかどうかを調べた。その結果,理系と文系の学生間で,NOS の平均的な理解度に有意差は見られないことがわかった。一方,NOS 各テーマに注目した場合,学部や選択理科科目により,理解度の異なる NOS テーマがあることが明らかとなった。特に,科学に対する社会的および文化的影響や,科学研究における想像力・創造力の役割では,学部間で有意差が見られた。また高校で「化学・物理」を選択した場合,「地学」を選択した場合と比べて,科学の暫定的性質をより正しく理解する傾向があることも明らかとなった。本研究から,理科科目の総学習時間ではなく,選択した科目が,NOS の理解に影響を及ぼすことが示唆された。(著者抄録)
引用文献 (11件):
  • National Research Council: National science education standards, National Academy Press, 1996\n
  • Roberts, D: Scientific literacy/science literacy. Abell & Lederman (Eds.), Handbook of research on science education, pp. 729-780, Mahwah, NJ: Lawrence Erlbaum, 2007\n
  • Lederman, N: Research on nature of science: reflections on the past, anticipations of the future, In Asia-Pacific Forum on Science Learning and Teaching, pp. 2-11, 2006\n
  • Vesterinen, Aksela, & Lavonen: Quantitative analysis of representations of nature of science in Nordic upper secondary school textbooks using framework of analysis based on philosophy of chemistry, Science & Education, pp. 1839-1855, 2013\n
  • Korean Ministry of Education & Human Resources Development: The guidebook for teachers of the Senior High school Moral, Seoul, Korea, 2002\n
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