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J-GLOBAL ID：201902230008702968   整理番号：19A0530717

ホタテ貝殻粉末を用いた凝集沈殿剤によるカオリン懸濁水の凝集沈殿処理

Flocculation-Precipitation Treatment of Kaolin Suspension Water by a Flocculation Precipitator with Scallop Shell Powder

著者 (7件)： 滝口雄太 (東海大 工) ,  小山友寛 (東海大 工) ,  佐藤正志 (東海大 工) ,  秋山泰伸 (東海大 工) ,  淺香隆 (東海大 工) ,  樋口昌史 (東海大 工) ,  和田洋六 (日本ワコン)
資料名： Journal of the Society of Inorganic Materials, Japan  (Journal of the Society of Inorganic Materials, Japan)
巻： 26  号： 399  ページ： 82-86  発行年： 2019年03月01日 
JST資料番号： F0275A  ISSN： 1345-3769  CODEN： JSIJFR  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ホタテ貝殻の有効利用を目的として,焼成ホタテ貝殻粉末を用いた凝集沈殿剤を調製した。凝集沈殿剤を用いたカオリン懸濁水の濁度除去率を調べた。炭酸カルシウムが主成分である400°Cで焼成したホタテ貝殻粉末を用いた凝集沈殿剤は,酸性条件下で懸濁水中で90%以上の濁度除去率を示した。酸化カルシウムが主成分である900°Cで焼成したホタテ貝殻粉末を用いた凝集沈殿剤は,広いpH条件下で95%以上の濁度除去率を示した。市販の炭酸カルシウムと酸化カルシウムを用いた凝集沈殿剤を使用した濁度除去率は,焼成ホタテ貝殻粉末の場合と同じ結果を示した。これらの結果は,貝殻の主成分であるカルシウム化合物の存在がカオリン懸濁水の凝集-沈殿処理に大きく影響することを明らかにした。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *貝殻 ,  *粉体 ,  沈殿試薬 ,  懸濁物質 ,  カオリン ,  混濁度 ,  浄化 ,  焼成 ,  炭酸カルシウム ,  酸化カルシウム ,  X線回折分析 ,  *ホタテ貝殻
準シソーラス用語： 凝集沈殿剤 ,  除去率 ,  水質浄化効果 ,  粉末

分類 (1件)： 下水,廃水の化学的処理  (SC03050W)

引用文献 (11件)：

• 和田洋六, “実務に役立つ水処理の要点”, 工業調査会(2008) p.80-83.
• 寺井章人, 山本房市, 大橋友孝, 豊原治彦, 日本水産学会誌, 77, 871-875 (2011).
• 農林水産省大臣官房統計部, “平成27年漁業・養殖業生産統計”, (2016).
• K. Takeuchi, F. Mihara, S. Tamura, Y. Kogo, J. Soc. Inorg. Mater., Japan., 22, 85-91 (2015).
• 下野 功, セラミックス, 53, 493-496 (2018).

タイトルに関連する用語 (6件)： ホタテ ,  貝殻粉末 ,  凝集沈殿剤 ,  カオリン ,  懸濁 ,  凝集沈殿