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J-GLOBAL ID：201902230614879292   整理番号：19A2434833

量子暗号通信の最前線

著者 (1件)： 富田章久 (北大 大学院情報科学研究院)
資料名： 電子情報通信学会誌  (Journal of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers)
巻： 102  号： 10  ページ： 942-946  発行年： 2019年10月01日 
JST資料番号： F0019A  ISSN： 0913-5693  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・共有したい鍵を量子力学的な状態に符号化し,離れた2者間で情報理論的に安全な暗号鍵の共有を実現する量子暗号鍵配送(QKD)開発の現状と,社会実装に向けた課題を解説。
・QKDとワンタイムパッド暗号を組み合わせた暗号通信(量子暗号)は高秘匿通信を実現するが,通信路の損失によって光子の到達確率が減るので伝送距離と鍵生成レートはトレードオフ。
・情報理論的安全な情報保管アルゴリズムである秘密分散は通信の秘匿性が前提となるので,量子暗号を融合させて離れたユーザ間でパスワード認証を行う量子セキュアクラウドを紹介。
・その実現には伝送路やサーバを複数ユーザで共有できるネットワーク構築技術,同時計数に基づくQKD,連続変数QKD,秘密分散とQKDの融合ネットワークの安全性の保証技術が必要。

シソーラス用語： *通信方式 ,  *量子コンピュータ ,  量子論 ,  自動化 ,  *情報共有 ,  情報理論 ,  安全性 ,  *認証 ,  パスワード ,  計算機利用 ,  情報セキュリティ
準シソーラス用語： クラウドコンピューティング ,  *パスワード認証 ,  *量子暗号通信 ,  量子力学

分類 (5件)： 符号理論  (ND02030R) ,  その他の計算機  (JC06020B) ,  電話・データ通信・交換一般  (ND11010T) ,  その他の情報処理  (JE15050M) ,  データ保護  (JD01020V)

引用文献 (20件)：

• C.E. Shannon, ′′Communication theory of secrecy systems,′′ Bell Sys. Tech. J., vol. 28, no. 4, pp. 656-715, 1949.
• C.H. Bennett and G. Brassard, ′′Quantum cryptography : public key distribution and coin tossing,′′ IEEE International conference on computers systems and signal processing, pp. 175-179, Bangalore, India, 1984.
• G. Brassard, N. Lütkenhaus, T. Mor, and B.C. Sanders, ′′Limitations on practical quantum cryptography,′′ Phys. Rev. Lett., vol. 85, no. 6, pp. 1330-1333, 2000.
• W.-Y. Hwang, ′′Quantum key distribution with high loss : toward global secure communication,′′ Phys. Rev. Lett., vol. 91, 05790, 2003.
• X.B. Wang, ′′Beating the photon-number-splitting attack in practical quantum cryptography,′′ Phys. Rev. Lett., vol. 94, 230503, 2005.

タイトルに関連する用語 (1件)： 量子暗号通信