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J-GLOBAL ID：201902230670478262   整理番号：19A2634478

4.マグネシウム電池用電解液の開発状況

著者 (1件)： 嵯峨根史洋 (静岡大学)
資料名： 電気化学
巻： 87  号： Autumn  ページ： 213-219(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： G0072B  ISSN： 2433-3255  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・資源としてリチウムより広く分布しており,材料コスト低減が期待できるマグネシウムを二次電池負極に使用。
・電解液は,Mg(N(CF₃SO₂)₂)₂/炭酸プロピレン,すなわちMg(TFSA)₂/PC。
・電極表面が絶縁被膜に覆われていることを確認。
・有機マグネシウム化合物をエーテル溶媒に溶解させたGrignard試薬を電解液に用いた場合の,マグネシウムイオンが多量体を形成する電極反応機構を記述。
・MgBr₂を,2-メチルテトラヒドロフランに溶解させた系で可逆的なMg析出溶解を達成。
・クーロン効率改善のために,Mg(OEt)₂を添加。
・解離性の高いMg(TFSA)₂をグライムに溶解させた系でMg析出溶解が可能。
・カルボランをアニオンとするマグネシウム化合物をグライムに溶解させた系,Mg(B(hfip)₄)₂(hfip:-OCH(CF₃)₂のグライム溶液におけるMg析出溶解挙動も記述。
・電解液中のMg²⁺の配位状態が電極/電解液界面における挿入脱離反応に及ぼす影響を記述。

シソーラス用語： *二次電池 ,  *マグネシウム ,  *電解液 ,  アノード ,  サイクリックボルタンメトリー ,  絶縁膜 ,  Grignard試薬 ,  マグネシウム錯体 ,  クロロ錯体 ,  金属イオン ,  多量体 ,  エネルギー効率 ,  エネルギー分散X線分光分析 ,  イオン対 ,  カルボラン ,  カソード ,  Coulomb効率 ,  マグネシウムイオン ,  固体電解質皮膜 ,  環状エーテル ,  酸素複素環化合物 ,  無機酸エステル ,  多価陽イオン
準シソーラス用語： EDX分析 ,  *マグネシウム電池 ,  正極【電池系】 ,  電極電解質界面 ,  負極【電池系】

分類 (2件)： 二次電池  (YB04030K) ,  電気化学一般  (CB07010N)

物質索引 (6件)： 2-メチルテトラヒドロフラン ,  ジグリム ,  テトラヒドロフラン ,  マグネシウムジエトキシド ,  炭酸プロピレン ,  マグネシウム・2(ビス(トリフルオロメタンスルホニル)アミド)

引用文献 (27件)：

• 1) C. Ling, D. Banerjee, and M. Matsui, Electrochim. Acta, 76, 270 (2012).
• 2) D. Aurbach, Z. Lu, A. Schechter, Y. Gofer, H. Gizbar, R. Turgeman, Y. Cohen, M. Moshkovich, and E. Levi, Nature, 407, 724 (2000).
• 3) Z. Lu, A. Schechter, M. Moshkovich, and D. Aurbach, J. Electroanal. Chem., 466, 203 (1999).
• 4) J. Muldoon, C. B. Bucur, A. G. Oliver, T. Sugimoto, M. Matsui, H. S. Kim, G. D. Allred, J. Zajicek, and Y. Kotani, Energy Environ. Sci., 5, 5941 (2012).
• 5) D. Aurbach, A. Schechter, M. Moshkovich, and Y. Cohen, J. Electrochem. Soc., 148, A1004 (2001).

タイトルに関連する用語 (5件)： マグネシウム ,  電池 ,  電解液 ,  開発 ,  状況