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J-GLOBAL ID：201902231005851543   整理番号：19A1364831

21年間屋外暴露したMDFの曲げ強さの解析 ランダム効果を組み込んだ階層モデルのベイズ推定

Analyzing the Modulus of Rupture of Medium Density Fiberboard Subjected to Outdoor Exposure for 21 Years Bayesian inference of hierarchical model with random effects

著者 (3件)： 高麗秀昭 (国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所) ,  渡辺憲 (国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所) ,  林知行 (秋田県立大学木材高度加工研究所)
資料名： 木材学会誌  (Journal of the Japan Wood Research Society)
巻： 65  号： 2  ページ： 83-92(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： F0852A  ISSN： 0021-4795  CODEN： MKZGA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： MDFの耐久性を評価するために21年間屋外に暴露し,その曲げ強さ (Modulus of rupture (MOR)) の低下をベイズ統計で解析した。MDFは21年間の屋外暴露後でも耐久性が示された。MORの分散が不規則に変化するためその事後予測分布は暴露時間によって大きく異なった。そのため,MORの分散を一定としたモデルを用いてMORの事後予測分布をベイズ推定したが,適切な事後予測分布を推定できなかった。そこで,MORの分散の不規則な変化をランダム効果としてこれを組み込んだ階層モデルを構築し,MORの事後予測分布をベイズ推定した。ランダム効果を組み込んだ階層モデルによりMORの事後予測分布を適切に推定することが可能となった。また,分散を一定としたモデルとランダム効果を組み込んだ階層モデルより95%予測区間を推定したが,後者のモデルの方が前者のモデルより適切だった。(著者抄録)

シソーラス用語： *曝露 ,  曝露試験 ,  *ファイバボード ,  *耐久性 ,  *曲げ強さ ,  モデル ,  Bayes推定
準シソーラス用語： *屋外曝露 ,  *MDF ,  階層モデル

著者キーワード (5件)： outdoor exposure ,  medium density fiberboard ,  Bayesian analysis ,  hierarchical model ,  random effects

分類 (2件)： 改良木材  (FF05033J) ,  木材の性質・構造  (FF05020Z)

引用文献 (24件)：

• 1) 高麗秀昭:屋外暴露した中質繊維板の耐久性. 木材学会誌 58(6) , 347-356 (2012).
• 2) Korai, H., Fujimoto, Y.: Nail-head pull-through strength and lateral nail resistance strength of wood-based boards subjected to various climatic conditions in Japan. J. Wood Sci. 61 (4) , 401-411 (2015).
• 3) 関野 登:木質ボードの屋内外暴露試験. 木材工業 58(7) , 298-304 (2003).
• 4) 関野 登, 佐藤春菜:屋外暴露による中密度繊維板 (MDF) の耐久性評価. 岩手大学農学部演習林報告 44, 19-40 (2013) .
• 5) 涌井良幸:道具としてのベイズ統計, 日本実業出版社, 東京, 2012, p.10.

タイトルに関連する用語 (6件)： 屋外暴露 ,  MDF ,  曲げ強さ ,  解析 ,  階層モデル ,  ベイズ推定