抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
近年,AI(人工知能)のブラックボックス問題が生じ,AIの公平性,説明責任および透明性(Fairness,Accountability and Transparency)の議論が活発化しており,企業や学術機関が様々な説明可能なAIを開発している。富士通研究所では,ブラックボックス問題への対応のみならず,知識発見を実現する新たな説明性を有するWide Learning技術を開発した。Wide Learningは,ディスカバリーサイエンス(発見科学)の主要技術である「列挙」により,人が理解できる形式で記述されたナレッジチャンクと呼ばれる知識を網羅的に数え上げる。この知識を用いて判断することで起こり得る可能性の見逃しを大幅に減らし,高精度の予測・分類を実現する。見逃しのない知識を継続的に発見していくことができれば,サービスシステムの信頼(Trust)を強化し,更に知識転用によりサービスシステム間で信頼をつなげることが期待できる。本稿では,Wide Learningが生まれた歴史・経緯を説明した上で,Wide Learningが有する技術的特徴を説明する。また,社内におけるWide Learningを用いた知識発見の実証実験について報告し,今後の展望について述べる。(著者抄録)