抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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古着のダメージとリユース可能と判断されるレベルとの関係を知るために,官能評価をおこなった。試料は,古繊維業者より購入した古着(子供服,白または黒)とした。ダメージの種類は,色あせ,ピリング,汚れの3種類を設定し,ダメージレベルは5段階に設定した。また,試料のダメージの程度は,以下の方法で数値化した。色あせの程度は分光測色計によるL
*a
*b
*値の測定,ピリングの程度はJISのピリング判定標準写真による判定,汚れの程度はグレースケールによる判定によっておこなった。女子大生10名を被験者どして,官能評価実験をおこなった。被験者は試料を手に取って観察し,リユース可能かどうかを評価した。その結果,色あせのある試料では,明度をあらわすL
*値が高いほどリユースは不可能であるとの申告が多かった。ピリングについては,衣服全体にピリングが見られる場合と,袖のピリングが特に多い場合にリユース不可能と申告された。汚れに関しては,汚れの色の明度だけでなく,汚れの色相,汚れが付着した位置とその範囲が,リユース可能かどうかの判断に影響している可能性が示唆された。(著者抄録)