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J-GLOBAL ID：201902232365635711   整理番号：19A2808859

2018年排砂バイパス運用による小渋ダム下流における河岸侵食と流路変化

Bank Erosion and Thalweg Change in the Downstream of Koshibu Dam Induced by Operation of Sediment Bypass Tunnel 2018

著者 (5件)： 小林草平 (京大) ,  小柴孝太 (京大 大学院工学研究科) ,  角哲也 (京大) ,  竹門康弘 (京大) ,  KANTOUSH Sameh (京大)
資料名： 京都大学防災研究所年報(CD-ROM)  (Abstracts for Annuals. Disaster Prevention Research Institute, Kyoto University (CD-ROM))
号： 62  ページ： 775-785  発行年： 2019年09月 
JST資料番号： S0431B  ISSN： 0386-412X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 小渋ダムの排砂バイパストンネル(SBT)は貯水池の堆積物を減らし,下流の堆積物輸送を促進するために2016年に建設された。2018年にSBTを通しての堆積物輸送の3つのイベントにより5km下流域において大きな流路の変化が生じた。7月上旬の最初のイベントの際に川岸の管理道の被災を含む数回の河岸侵食が生じた。河岸侵食は内側あるいは下流側に大きく広がり,拘束されていない範囲においては,主流は9月中旬と9月末の2回目と3回目のイベントの際に,それ以前に樹林化していた氾濫原の方に横方向に移動した。この年のこの範囲での堆積物の総堆積量と総浸食量は約63,000~73,000および75,000~76000m³と推定された。河岸侵食の多くは発達している砂州の近くで発生していた。一つのイベントの間に複数の河岸浸食の発生をもたらす堆積物輸送の過程を検討した。これらのイベントは河川流路における安定した堆砂量をどのように再処理するかに関する洞察を提供する。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *ダム ,  *バイパス ,  *侵食作用 ,  河岸 ,  砂州 ,  *経路 ,  浸食 ,  堆積物 ,  貯水池 ,  *排砂 ,  氾濫原
準シソーラス用語： *河岸侵食 ,  *小渋ダム ,  堆積物輸送 ,  *排砂バイパス ,  *流路変化

分類 (2件)： 河川調査・計画  (RC12020M) ,  ダム付帯設備,水路工作物  (RC16020O)

引用文献 (15件)：

• 河上将尊・渡邊康玄(2016):河岸浸食に及ぼす交互砂州の影響に関する水理実験,土木学会論文集 A2(応用力学), Vol. 72, No. 2, I_593-I_600.
• 国土交通省天竜川ダム統合管理事務所(2019):第6回小渋ダム土砂バイパストンネルモニタリング委員会説明資料(平成31年3月14日), 国土交通省天竜川ダム統合管理事務所
• 竹中秀夫・岡崎和樹・與田敏昭(2004):旭ダムバイパス放流設備運用後の下流河川環境調査結果報告(中間),電力土木,No. 309,pp. 112-116.
• 永多朋紀・渡邊康玄・安田浩保・伊藤丹(2013): 砂州地形に誘発された蛇行発達,土木学会論文集 B1(水工学) Vol.69, No.4, I_1099-I_1104.
• 三皷晃・大本雄二(2010):ダム貯水池の濁水長期化対策及び堆砂対策を目的としたバイパス排砂システムの効果,大ダム,No. 210 (2010-1),pp. 141-145.

タイトルに関連する用語 (6件)： 排砂 ,  バイパス ,  運用 ,  ダム下流 ,  河岸侵食 ,  流路