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J-GLOBAL ID：201902235848045110   整理番号：19A1955481

夏秋作型カラーピーマン栽培における収穫後の光照射が時期別の着色促進効果と収量性に及ぼす影響

Effect of Light Irradiation after Harvest of Sweet Pepper (Capsicum annuum L.) Fruit on Yield and Color Promotion in Summer-fall Cultivation

著者 (3件)： 古野伸典 (山形県庄内総合支庁農業技術普及課産地研究室) ,  吉田千恵 (宮城県農業・園芸総合研究所) ,  松永啓 (農業・食品産業技術総合研究機構野菜花き研究部門)
資料名： 園芸学研究  (Horticultural Research (Japan))
巻： 18  号： 2  ページ： 127-132(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： L4829A  ISSN： 1347-2658  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： カラーピーマン果実への光照射による着色促進技術の生産現場での実用化を目的に,着色段階の違いが着色進展に及ぼす影響を検討するとともに,夏秋作型の収穫時期ごとの光照射による着色促進効果について調査した.その結果,果実表面積に対する着色面積が,赤色品種では5%以上,黄色品種では10%以上であれば7日以内に出荷基準である90%以上まで着色することが明らかとなった.生産現場での実用性や普及性を考慮すると,光照射には赤色品種と黄色品種ともに収穫時の着色割合が10%以上の果実を用いる基準が妥当と考えられる.夏秋作型の収穫期間を通して,10%以上着色した果実を収穫して光照射により着色促進することで,通常の収穫方法に比べて商品収量が10%以上増加した.特に,日射量の減少や気温の低下が著しい晩秋期での増収効果が高く,処理開始時期としては東北地方の場合は10月以降が望ましいと考えられた.一方,着果負担軽減による増収や,夏期の高温障害の発生軽減などの効果は認められなかった.(著者抄録)

シソーラス用語： *トウガラシ ,  光照射 ,  果実【器官】 ,  植物生理 ,  変色 ,  時期 ,  作物収量 ,  *ポストハーベスト ,  着色【植物生理】 ,  *パプリカ ,  収穫期 ,  *管理 ,  *栽培管理
準シソーラス用語： *カラーピーマン ,  収穫時期

著者キーワード (8件)： 着色 ,  光照射 ,  温度 ,  パプリカ ,  coloring ,  light irradiation ,  paprika ,  temperature

分類 (2件)： 野菜  (FC03043X) ,  野菜とその加工品  (FJ11020O)

引用文献 (18件)：

• 古野伸典.2014.光照射によるパプリカ(カラーピーマン)の追熟技術の基本と実用例.農業電化.67(4): 6-10.
• 古野伸典・菅原 敬・伊藤政憲・伊藤聡子.2012.パプリカ(カラーピーマン)の青枯病対策としての接ぎ木栽培が生育,収量に及ぼす影響.山形農研報.4: 31-40.
• 後藤佳奈・伊藤聡子・松永 啓.2013.パプリカの光照射追熟のための早どりによる着果負担軽減が,上位節の着果率および収量に及ぼす影響.園学研.12(別2): 142.
• 橋本文博.2008.パプリカ暖房いらずの夏秋作へ転換.現代農業.87: 144-147.
• Hussein, G. D., M. Vinkler, F. Markus, E. A. Hebshi and P. A. Biacs. 1996. Antioxidant vitamin content of spice red pepper (paprika) as affected by technological and varietal factors. Food Chem. 55: 365-372.

タイトルに関連する用語 (8件)： 作型 ,  カラーピーマン ,  栽培 ,  収穫 ,  光照射 ,  着色 ,  促進 ,  収量性