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J-GLOBAL ID：201902236081429657   整理番号：19A0772283

原木シイタケ栽培の革新的な省力栽培技術の開発

著者 (4件)： 片桐一弘 (長野県林業総合セ) ,  鈴木良一 (長野県林業総合セ) ,  加藤健一 (長野県林業総合セ) ,  増野和彦 (長野県林業総合セ)
資料名： 長野県林業総合センター研究報告  (Bulletin of the Nagano Prefectural Forestry Research Center)
号： 33  ページ： 9-18  発行年： 2019年03月 
JST資料番号： X0090A  ISSN： 1342-775X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 原木シイタケ栽培の労働負荷軽減を図るため,標準的な作業内容を見直し,省力栽培技術の開発を目指した。各種栽培試験の結果,以下の結論を得た。・封ロウ省略栽培は,富士103や森夏実など発生型が中温系の品種は,封ロウ省力栽培に適性がある可能性が示唆された。また,高中温性の品種の菌興706も適性があることが示された。封ロウを省略すると,発生初期に植穴からの子実体発生がほとんど無いことが総発生数が少ない原因と考えられた。・わりばし種菌を使った省力栽培は,植菌作業に係る作業時間は種駒の3分の1程度と大きく短縮されることが分かった。ホダ木の乾燥を防ぐ植菌・伏せ込み管理の手法を今後確立することで,わりばし種菌を使った原木シイタケの省力栽培が可能と考えられた。・仮伏せ省力化栽培は,ホダ木移動の省力化を図るため,林内で仮伏せを行った結果,有効積算温度は伏せ方により多少の違いがあることが分かった。有効積算温度が比較的高かった3段積みや,枕木を使用した伏せ方は,林内での仮伏せ方法として有効な伏せ方と考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： *シイタケ ,  *ほだ木 ,  *省力化 ,  作業負荷 ,  栽培試験 ,  品種差 ,  子実体 ,  積算温度 ,  枕木 ,  長野県
準シソーラス用語： 原木栽培 ,  栽培技術 ,  種菌 ,  *省力栽培 ,  伏込み促成栽培

分類 (1件)： 野菜  (FC03043X)

引用文献 (8件)：

• 村上康明・上野美奈子(2007),原木生シイタケ栽培における優良ほだ木育成並びにおがくず種菌の使用法に関する研究,大分県農林水産研究センターきのこ研究所研究報告第6号,1-28
• 株式会社プランツワールド(2010),2010年度版きのこ年鑑別冊 最新きのこ栽培技術,103,93-94
• 片桐一弘・古川 仁・加藤健一・増野和彦(2016), 原木シイタケ栽培の革新的な省力栽培技術の開発,平成27年度長野県林業総合センター業務報告,66-67
• 全国食用きのこ種菌協会(2018),きのこ種菌一覧/2019年版,22
• 増野和彦・福田正樹・西澤賢一・吉村智之・細川奈美・伊藤 淳・山本郁勇・高木 茂・竹内嘉江(2009),里山を活用したきのこの栽培及び増殖システムの開発,長野県林業総合センター研究報告第23号,97-112

タイトルに関連する用語 (4件)： 原木 ,  シイタケ栽培 ,  省力栽培 ,  開発