抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,内筒可換回転デトネーションロケットエンジンを,31mm(典型的な実験機スケール)から0mm(内筒無い)までの範囲の種々の内筒半径r
iに対して真空環境で試験した。その結果,このエンジンで適切な推力性能を維持するためには臨界内筒半径が存在することが明らかになった。r
i=23および31mm(超臨界ケース)に対してデトネーション波は内筒壁に付着する一方で,r
i=0および9mm(亜臨界ケース)および15mm(臨界ケース)に対しては内筒壁からのデトネーション波の脱離が観察された。r
i=0,9mm(亜臨界)および15mm(臨界)の場合には,強い化学ルミネセンスが排気プルームにおいて著しく観察された。r
i=15mm(臨界ケース),23mmおよび31mm(超臨界ケース)に対して,比推力の測定値は理論値の80%より大きかった。しかし,r
i=0と9mm(亜臨界ケース)に対しては,比推力の測定値は理論値の80%より小さかった。これは,亜臨界の場合に著しく観測された不完全デトネーション燃焼に起因すると考えられる。これらの結果から,内筒半径は15mmで,燃焼器内で好ましい状態に回転デトネーション波を保つための臨界条件に近いと結論した。(翻訳著者抄録)