文献

J-GLOBAL ID：201902236628138177   整理番号：19A1567919

地盤工学に関する科学哲学と技術者倫理 5.科学史・科学哲学とパラダイム(前編)

著者 (1件)： 森田邦久 (大阪大 大学院人間科学研究科)
資料名： 地盤工学会誌  (Geotechnical Engineering Magazine)
巻： 67  号： 7  ページ： 48-55  発行年： 2019年07月01日 
JST資料番号： F0369A  ISSN： 1882-7276  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・科学的命題(知識)に関する哲学的科学史の解説
・全称命題「カラスは黒い」や「金属は伝導体である」の例を用いた,経験(実験や観測)による検証不可能な科学的命題。
・帰納的推論によって得る物理法則は,検証不可能な命題を含むため,厳密には正当化不可能。
・20世紀に誕生した新しい科学を契機として,科学を論理的に基礎付ける「論理実証主義」の運動が発生。
・検証できないが確証可能な命題を科学的命題とするのは問題であるなど様々な指摘で「論理実証主義」は衰退し,演繹的推論をベースとした「反証主義」が誕生。
・信用できない観測結果と複数の命題で表す理論を説明できなくなった「反証主義」。
・二人の哲学者が主張した「デュエム=クワイン・テーゼ」と言われる「全体論」への流れ。

シソーラス用語： 帰納推論 ,  命題論理 ,  *科学史 ,  *哲学 ,  自然科学 ,  倫理 ,  *技術者 ,  思考
準シソーラス用語： パラダイム ,  *科学的根拠 ,  *科学哲学 ,  技術者倫理 ,  演繹推論

分類 (1件)： 科学技術論,科学技術史  (RA01012R)

引用文献 (4件)：

• 森田邦久 : 理系人に役立つ科学哲学, pp.8~98, 化学同人, 2010.
• カール・ポパー : 科学的発見の論理 (大内義一, 森博 訳), 恒星社厚生閣, 1971.
• N.R. ハンソン : 科学的発見のパターン (村上陽一郎 訳), 講談社, 1986.
• ウィラード・ヴァン・クワイン : 経験主義とふたつのドグマ (飯田隆 訳), 論理的観点から, 勁草書房, pp.31~70, 1992.

タイトルに関連する用語 (5件)： 地盤工学 ,  科学哲学 ,  技術者倫理 ,  科学 ,  パラダイム