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J-GLOBAL ID:201902236757017803   整理番号:19A1570757

多雪山地の密なササ林床のオオシラビソ疎生林における林冠下ササ欠如部分に偏った更新過程

Regeneration process biased toward under-crown Sasa-lacking habitat of sparse Abies mariesii forest with dense undergrowth of dwarf bamboo on a snowy mountain, northern Japan
著者 (6件):
資料名:
巻: 24  号:ページ: 178-186  発行年: 2019年 
JST資料番号: L2720A  ISSN: 1341-6979  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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・多雪山地の密なチシマザサ林床をもつオオシラビソ疎生林では,林冠下にササを欠く部分があり,そこにオオシラビソ稚樹が集中している。
・そのような林冠下に偏った更新のメカニズムを解明するため,林冠・ササの状態が異なる4つのハビタット(林冠下ササなし,林冠下ササ密,林冠外ササなし,林冠外ササ密)における林床の光条件,個体群構造,種子散布,実生・稚樹の生残と成長を検討した。
・いずれのハビタットでも稚樹はL字型のサイズ構造を示した。
・林冠下ササなしの光条件は,地上高0.2mでは林冠外ササ密と同等であったが,地上高が高くなるとむしろ林冠外ササ密より劣った。
・実生・稚樹の生存率,稚樹の伸長成長は林冠下ササなしと林冠外ササ密との間でちがいがなかった。
・これらの結果から,林冠下ササなしは林冠外ササ密に比べて光条件,実生・稚樹の生残,成長が改善されているわけではないことがわかった。
・替わりに,種子落下量が林冠下で多いことが個体群密度を高め,林冠下に偏った稚樹定着をもたらしたと考えられた。
・林冠外ササ密でも稚樹バンクが成立していることは,ササの一斉開花枯死がなくてもオオシラビソがそこで更新する可能性を示唆した。
・林冠木枯死とササ繁茂により林冠・ササ条件が変化することを通して,林冠下ササなしのもとで定着したオオシラビソ稚樹が光条件の良好な林冠外ササ密のもとで林冠木に移行すると考えられる。
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分類 (2件):
分類
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森林生物学一般  ,  森林の天然更新 
引用文献 (35件):

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