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J-GLOBAL ID：201902237140962074   整理番号：19A0164914

液体を使いこなした先端機能材料 3 高濃度電解液 特異な機能・物性の発見と革新的二次電池の可能性

著者 (2件)： 山田裕貴 (東大 大学院工学系研究科) ,  山田淳夫 (東大 大学院工学系研究科)
資料名： 化学と工業  (Chemistry & Chemical Industry)
巻： 72  号： 1  ページ： 016-018  発行年： 2019年01月01日 
JST資料番号： F0107A  ISSN： 0022-7684  CODEN： KAKTAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 二次電池等の電気化学デバイスでイオン伝導を担う電解液の諸物性は,電解質,溶媒およびその混合比(濃度)の3要素で決定される。従来のリチウムイオン電池用有機電解液の設計では,Li塩と溶媒の選択が特に重要とされ,濃度は単にイオン伝導度が最大値を取るという理由で1mol L^-1(M)付近に最適化されてきた。近年,電解質を濃厚化(概ね>3M)した「高濃度電解液」が様々な新機能・新物性を示すことが見いだされ,革新的な次世代二次電池の実現に資する新領域の電解液として注目されている。本稿では,高濃度電解液が誕生した経緯を紹介するとともに,特異な電解液機能に基づく二次電池革新の可能性について概説する。(著者抄録)

シソーラス用語： *電解液 ,  *電気伝導率 ,  *イオン伝導 ,  *リチウムイオン電池 ,  リチウム化合物 ,  金属イオン ,  フルオロリン酸塩 ,  電気化学的挙動 ,  水和 ,  電気化学反応 ,  サイクリックボルタンメトリー ,  難燃性 ,  難燃剤 ,  イオン対 ,  対イオン効果 ,  双性イオン ,  リチウムイオン ,  ヘキサフルオロリン酸リチウム ,  電極反応 ,  *イオン伝導率 ,  イオン液体 ,  アニオン ,  無機酸エステル ,  酸素複素環化合物
準シソーラス用語： *イオン伝導度 ,  *リチウムイオン二次電池 ,  難燃性付与剤

分類 (4件)： 二次電池  (YB04030K) ,  エネルギー貯蔵  (LC02000F) ,  電極過程  (CB07040U) ,  電気化学反応  (CB07050F)

物質索引 (7件)： LiTFSI ,  ビス(トリフルオロメチルスルホニル)アミンアニオン ,  ビス(ペンタフルオロエチルスルホニル)アミノリチウム ,  ビス(ペンタフルオロエチルスルホニル)アミン・リチウム ,  りん酸トリメチル ,  炭酸エチレン ,  炭酸プロピレン

引用文献 (12件)：

• W. R. McKinnon, J. R. Dahn, J. Electrochem. Soc. 1985, 132, 364.
• S.-K. Jeong, M. Inaba, Y. Iriyama, T. Abe, Z. Ogumi, Electrochem. Solid-State Lett. 2003, 6, A13.
• Y. Yamada, Y. Koyama, T. Abe, Z. Ogumi, J. Phys. Chem. C 2009, 113, 8948.
• Y. Yamada, F. Sagane, Y. Iriyama, T. Abe, Z. Ogumi, J. Phys. Chem. C 2009, 113, 14528.
• Y. Yamada, Y. Takazawa, K. Miyazaki, T. Abe, J. Phys. Chem. C 2010, 114, 11680.

タイトルに関連する用語 (7件)： 機能材料 ,  高濃度 ,  電解液 ,  物性 ,  発見 ,  二次電池 ,  可能性