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J-GLOBAL ID：201902238804762951   整理番号：19A0604351

難燃処理木材で被覆した直交集成板(CLT)の2時間耐火性能

Two-hour Fireproof Performance of Cross Laminated Timber (CLT) Covered with Fire-retardant Impregnated Wood

著者 (7件)： 原田寿郎 (国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所) ,  上川大輔 (国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所) ,  宮武敦 (国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所) ,  新藤健太 (国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所) ,  服部順昭 (東京農工大学) ,  安藤恵介 (東京農工大学) ,  宮林正幸 (ティー・イー・コンサルティング)
資料名： 木材学会誌  (Journal of the Japan Wood Research Society)
巻： 65  号： 1  ページ： 46-53(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： F0852A  ISSN： 0021-4795  CODEN： MKZGA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 難燃薬剤を注入した木材(難燃処理木材)で被覆することによりCLTに2時間耐火性能を付与できる技術開発を目指し,研究を行った。壁の加熱試験においては,難燃処理木材(スギ)のパネルを同一層のパネル同士は突きつけにして,2層ネジ留めにより直交積層して,総厚さを90 mmの被覆層とした壁試験体を作製し,2時間耐火試験を行ったが,荷重支持部であるCLTが燃焼し,耐火性能を付与することができなかった。床試験では,厚さ方向は積層接着により一体化し,総厚さを100mmとした難燃処理木材積層パネルとした。パネルの目地の仕様は難燃処理した雇い実または片側スプラインとし,CLTには座掘りをしてネジ留めした。この試験体の2時間耐火試験を行ったところ,発炎燃焼は放冷中に終了し,炭化も被覆層で止まることが明らかとなった。これにより,難燃処理木材を用いてCLTに2時間耐火性能を付与可能な仕様を開発することができた。(著者抄録)

シソーラス用語： *集成材 ,  *防火加工 ,  被覆 ,  *耐火性 ,  スギ材 ,  試料 ,  耐火試験 ,  燃焼 ,  技術開発 ,  *直交集成材
準シソーラス用語： *CLT ,  *直交集成板

著者キーワード (5件)： two-hour fireproof ,  CLT ,  fire retardant ,  flame die-out ,  drill incising

分類 (2件)： 改良木材  (FF05033J) ,  材料学  (YM02040O)

引用文献 (11件)：

• 1) 遊佐秀逸, 増田秀昭, 川合孝明, 並木勝義, 斉藤春重:木質系構造の耐火性能に関する研究 その6 実験概要と今後の展望. 日本建築学会大会学術講演梗概集, 北海道, 防火, 2004, pp.133-134.
• 2) 大橋宏和, 堀 長生, 岡 日出夫, 山口純一:燃え止まり性能を有する木質構造部材に関する研究(その6 スギ集成材柱の載荷加熱実験). 日本建築学会大会学術講演梗概集, 九州, 防火, 2007, pp.93-94.
• 3) 服部順昭, 安藤恵介, 原田寿郎, 宮林正幸, 塩崎征男:耐火集成材, 特許第4858098号 (2012) .
• 4) 原田寿郎, 安藤恵介, 宮林正幸, 大内富夫, 宮本圭一, 上川大輔, 服部順昭:難燃処理層のシェル型配置によるカラマツ集成材柱の燃え止まり技術の開発. 木材学会誌 54(3) , 139-146 (2008).
• 5) 上川大輔, 原田寿郎, 宮林正幸, 抱 憲誓, 西村光太, 宮本圭一, 大内富夫, 安藤恵介, 服部順昭:難燃処理ラミナを用いた耐火集成材の開発 スギ集成材柱の1時間および2時間耐火性能. 日本建築学会環境系論文集, 75(657) , 929-935 (2010).

タイトルに関連する用語 (5件)： 難燃 ,  処理木材 ,  直交集成板 ,  CLT ,  耐火性能