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J-GLOBAL ID：201902244387416127   整理番号：19A1927170

背景音の付加による避難喚起音声の印象変化

Changes in the impression of urgency-inducing speech due to added background sounds

著者 (5件)： 山高正烈 (愛知工科大) ,  渋谷壮 (東北大 電通研) ,  坂本修一 (東北大 電通研) ,  鈴木陽一 (東北大 電通研) ,  邑本俊亮 (東北大 災害科学国際研)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 119  号： 115(EA2019 1-22)  ページ： 17-22  発行年： 2019年07月09日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： テレビやラジオ,屋外拡声放送等による災害避難勧告に対して,住民が避難行動を起こさない原因の一つに,「正常性の偏見」という心の動きがあると考えられている.これは,「事態の切迫度を知覚しておらず楽観的な情報を受け入れ,危険を警告する情報を拒否する」認知心理バイアスのひとつであり,これにより避難しない,あるいは避難の対応が遅れてしまう場合がある.我々は,緊急避難音声に背景音を付加することで高い切迫感を与えられ避難行動を喚起することが可能と考え,背景音の付加が避難音声の印象にどのような影響を与えるかを調べた.実験の結果,我々の先行研究で作った津波警報用サイン音やNTTドコモが提供しているエリアメールの緊急地震速報等,提示内容に関する切迫感を想起させる背景音を付加した音声は,背景音のない場合と比べて切迫性因子の得点が有意に高くなった.この結果は,例え話者の技量が不足している場合においても,適切な背景音を重畳することで高い切迫感を与えられることを示唆する.(著者抄録)

シソーラス用語： *音響 ,  バックグラウンド ,  指導 ,  情報 ,  災害対策 ,  *人間行動 ,  心理学 ,  認知科学 ,  避難 ,  警報 ,  津波 ,  ニュース ,  *警報システム ,  緊急地震速報 ,  緊急避難 ,  津波警報 ,  *背景音 ,  避難勧告 ,  避難行動
準シソーラス用語： 認知心理学

分類 (3件)： 人間機械系  (IB03000G) ,  パターン認識  (JE07000S) ,  自然災害  (RA02030M)

引用文献 (13件)：

• 産経ニュース, https://www.sankei.com/west/news/180719/wst1807190107-n1.html
• NHK NEWS WEB, https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180823/k10011587431000.html
• 井上裕之, “命令調を使った津波警報の呼びかけ”, 放送研究と調査, NHK 出版, 2012.
• NHK スペシャル, http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20130303
• 現代ビジネス, https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57510

タイトルに関連する用語 (4件)： 背景音 ,  避難 ,  音声 ,  印象