抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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エルニーニョには複数のタイプが存在しており,過去の研究から東部赤道太平洋で海面水温が上昇するEP-El Ninoや中部赤道太平洋で海面水温の昇温が卓越するCP-El Ninoが報告されている。本研究の結果から,EP-El Ninoではフィリピン海周辺において正の海面気圧偏差が出現し,それに対応する高気圧性の海上風循環場が見られ,赤道太平洋の暖水を減少させる極向きのエクマン輸送が導かれることが示された。これは現在のエルニーニョを終焉させるcold赤道ケルビン波の発生に好ましい状況である。一方,CP-El Ninoでは,高気圧性偏差が非常に弱く,海上風は明瞭な高気圧性の循環場を形成していなかった。(著者抄録)