抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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筆者らは,木材を締め付けることで得られる摩擦力の構造利用を検討しており,温湿度変動下の木材の緩和挙動は重要な検討課題である。木材の吸放湿過程の特徴的な緩和挙動はメカノーソープィブ効果として知られているが,吸湿過程のクリープは温度の影響も受け,60°C以上ではその影響が顕著になることが報告されている。そこで,一般的に室内において生じうる温湿度の変動範囲で,木材の応力緩和試験とクリープ試験を実施し,その緩和挙動を比較検討した。試験環境は20°C80%を3日間設定し,続いて20°C40%を3日間設定するもので,以後,同様の湿度変動サイクルを繰り返すが,40日後および46日後の2回,30°C80%の高温高湿環境を設定した。その結果,最初の2回の高湿時に緩和が進行するメカノーソープィブ効果が確認されたが,その後に実施した高温高湿時にも緩和が大きく進行し,30°C程度の温度でもその影響は大きいことが確認された。(著者抄録)