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J-GLOBAL ID：201902251124980032   整理番号：19A2688281

軽元素安定同位体比分析及び微量元素分析による食品の産地判別

Estimating the Geographical Origin of Food Products by Stable Isotope and Trace Element Analyses

著者 (1件)： 鈴木彌生子 (国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門)
資料名： 分析化学
巻： 68  号： 9  ページ： 671-682(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： F0008A  ISSN： 0525-1931  CODEN： BNSKAK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 日本産農水産物の需要が増加するなかで,外国産と日本産品の間には大きな価格差があるため,残念ながら日本産品の産地偽装が起きてしまう.産地証明書などの書類による管理とともに,分析化学を用いた産地判別技術の開発が求められている.食品の表示偽装問題に対して,科学的手法として注目される安定同位体比分析や無機元素分析を用いた食品の産地判別について,農畜水産物や加工食品も含めてこれまでに研究した結果を総合的に報告する.産地判別技術による分析結果は,消費者や業界へ及ぼす影響が非常に大きいことから,分析結果の信頼性が問われる.とくに安定同位体比分析については妥当性確認が十分でないことが問題になっている.そこで,軽元素安定同位体比分析の妥当性確認のための試験所間比較を実施した.窒素を含む化合物の酸素同位体比分析は,標準物質や標準分析法の整備を早急に行う必要性が明確化した.(著者抄録)

シソーラス用語： *同位体存在比 ,  安定同位体 ,  *元素 ,  *元素分析 ,  *鑑別 ,  *食品分析 ,  農作物 ,  水産物 ,  畜産物 ,  食品 ,  炭素 ,  窒素 ,  酸素 ,  水素 ,  硫黄 ,  質量分析 ,  熱分解 ,  誤差
準シソーラス用語： *安定同位体比 ,  加工食品 ,  *軽元素 ,  *産地判別 ,  施設間誤差 ,  同位体比質量分析 ,  農産物 ,  *微量元素分析

著者キーワード (4件)： stable isotope ratio ,  trace element composition ,  food authenticity ,  geographical origin

分類 (3件)： 同位体存在比,質量スペクトル  (BH02030R) ,  食品の分析  (FJ01030U) ,  有機物質中の元素の物理分析  (CC03032S)

引用文献 (33件)：

• 1) 消費者庁 : “食品表示法等 (法令及び一元化情報)”, available from <http://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/>, (acceßed 2018-12-21).
• 2) 日本分析化学会 表示・起源分析技術研究懇談会編 : “食品表示を裏づける分析技術”, p. 240 (2010), (東京電機大学出版局).
• 3) S. Kelly, K. Heaton, J. Hoogewerff : Trends Food Sci. Technol., 16, 555 (2005).
• 4) S. A. Drivelos, C. A. Georgiou : TrAC, 40, 38 (2012).
• 5) Y. Suzuki, Y. Chikaraishi, Nanako O. Ogawa, N. Ohkouchi, T. Korenaga : Food Chem., 109, 470 (2008).

タイトルに関連する用語 (6件)： 軽元素 ,  安定同位体比 ,  分析 ,  微量元素分析 ,  食品 ,  産地判別