文献

J-GLOBAL ID：201902251807713475   整理番号：19A0668669

土砂災害の初動時・緊急時の対応技術とその活用 二時期SAR強度画像を用いた土砂移動箇所判読精度の検証-平成29年7月九州北部豪雨の事例-

Validation of landslides detection capability using multi-temporal SAR images: A case study on the heavy rainfall in northern Kyushu in July, 2017

著者 (7件)： 山下久美子 (国土技術政策総合研) ,  神山嬢子 (土木研) ,  鈴木大和 (国土技術政策総合研) ,  野呂智之 (国土技術政策総合研) ,  杉本惇 (パスコ) ,  柴山卓史 (パスコ) ,  鵜殿俊昭 (パスコ)
資料名： 砂防学会誌  (新砂防)
巻： 71  号： 6  ページ： 21-27  発行年： 2019年03月15日 
JST資料番号： G0196A  ISSN： 0286-8385  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 著者らは,2017年7月に九州北部の豪雨の前後に観測されたSAR画像を用いて地すべりの判読能力を検証した。レーダに面していない斜面に発生した地すべりの約70%を判読することに成功した。地すべりの判読精度は,局所入射角が大きいほど高い傾向がある。もしこれらの条件が満たされるならば,約2,500m2の面積を有する比較的小さな地すべりを検出することができる。これは,以前の研究で判読できた地すべりの4分の1の領域である。2時期のSAR画像を用いることによって,地表面状態の変化を90%の精度で検出することができる。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *土砂災害 ,  レーダ画像 ,  画像認識 ,  豪雨 ,  *斜面 ,  *地滑り ,  移動 ,  *土砂移動
準シソーラス用語： *SAR画像 ,  *画像判読

分類 (2件)： 一般,砂防工学  (RC12010B) ,  自然災害  (RA02030M)

引用文献 (10件)：

• 筑後川右岸流域河川・砂防復旧技術検討委員会 (2017) : 筑後川右岸流域河川・砂防復旧技術検討委員会報告書, 130pp.
• 江川真史・水野正樹・神山嬢子・蒲原潤一・渡辺文人・森田耕司・吉川和男・筒井健 (2014) : リモートセンシング技術を活用したインドネシア・アンボン島の天然ダム決壊対応, 平成26年度砂防学会研究発表会概要集, p.B-382-383
• 林真一郎・岡本敦・水野正樹・佐藤匠・山越隆雄・中野陽子・横田浩・野田敦夫・吉川和男 (2012) : 高分解能SAR衛星画像を用いた台風12号災害での河道閉塞箇所の推定, 平成24年度砂防学会研究発表会概要集, p.186-187
• 林真一郎・水野正樹・佐藤匠・神山嬢子・岡本敦・吉川知弘・鵜殿俊昭・横田浩・野田敦夫・吉川和男 (2013) : 紀伊半島台風12号災害を事例とした人工衛星高分解能SAR画像の判読による河道閉塞箇所探索手法の確立, 砂防学会誌, Vol.66, No.3, p.32-39
• 丸谷知己・海堀正博・地頭薗隆・水野秀明・大野宏之・清水収・久保田哲也・植弘隆・金澤瑛・河野貴則・古賀省三・小林央宜・小林拓也・坂島俊彦・酒谷幸彦・相楽渉・篠原慶規・鈴木大和・高木将行・鳥田英司・中濃耕司・藤澤康弘・山口和也・山田勇智 (2017) : 2017年7月の九州北部豪雨による土砂災害, 砂防学会誌, Vol.70, No 4, p.31-42

タイトルに関連する用語 (7件)： 土砂災害 ,  活用 ,  SAR ,  土砂 ,  移動箇所 ,  検証 ,  平成29年7月九州北部豪雨