抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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建築環境デザインについての一般的な理解を深めるためには,建築学部の学生にとって,建築デザインと居住空間における環境要素との関係を定量的に理解することが重要である。本研究では,3年間の建築学部学生のための屋外熱環境に関する簡単な現場測定と屋外居住地域における紫外線放射環境に関する実践的な演習を導入した教育プログラムを開発し,2年間(2013年9月から11月および2014年9月から11月)実施した。結果は,プログラムが首尾よく環境要素に関する学生の理解を高めたことを確認した。さらに,魚眼レンズで撮影した写真を使用すると,対象地域の対策の種類とサイズを提案することに即座に影響があることが示された。その一方で,特に対象地域の環境改善のための学生の対策について,改善の余地がある分野がいくつか強調された;学生の対抗策のほとんどは,木を植えることと緑を使うことに偏っていて,建築デザインは少しであった。講義の内容と最終報告書について,本プログラムの改善の必要性を示し,具体的な環境改善計画の例やデザインについての講義を紹介した。具体的には,この研究から以下の知見が得られた。第一に,単純な実測後に提出された報告書には,環境要素に関する誤解や誤用がないことが確認されており,これが前回の研究で深刻な問題となっていた。予備調査では,建築学部生の3年生の全員が,環境工学の基礎コースを受講したことが,複合地域の建築初心者と比較して示された。この結果は,ある種の環境工学の講義を受けることの有効性と必要性を示した。第二に,魚眼レンズで撮影した写真の中のものが,対象となる場所周辺の各メンバーの視覚的要素を視覚的に提示していたので,魚眼レンズで撮影した写真に対抗策を描くことは,生徒にとって対象地域の熱及び紫外線環境に対する対策の効果を把握する非常に簡単な方法である。これは,魚眼レンズで撮影した写真が,屋外の居住地域における環境への対策の種類や大きさを提案する上で,簡単かつ即時的な効果をもたらすことを示している。第三に,学生のほとんどは,簡単な実地測定の結果と最終論文の実践的な演習に基づいて,定量的に対象地域の環境を分析した。さらに,対象地域のいくつかの対策は,環境だけでなく,交通,景観,および視覚的品質などの他の建築要素も考慮されていた。その結果,建築学科の学生は環境以外の要因を考慮し,環境対策と建築設計のバランスを保っていたことがわかった。この観点から,この研究で提案された教育プログラムは,当初の目標を一部達成した。一方,最終論文での学生の対策のほとんどは,先生が学生に建築デザインをするように明確に指示したにもかかわらず,植樹や緑の利用に偏っており,日よけの設定を除いて,対象となる場所の空間構造や材料の設計に関する提案はなかった。(翻訳著者抄録)