文献

J-GLOBAL ID：201902260233031038   整理番号：19A0385259

生体内でのパターン認識を可能とする次世代糖鎖クラスター

Next-generation Glycocluster for Achieving Pattern Recognition in Living System

著者 (2件)： 小椋章弘 (慶応大 理工) ,  田中克典 (理研)
資料名： 有機合成化学協会誌  (Journal of Synthetic Organic Chemistry, Japan)
巻： 77  号： 2  ページ： 163-172  発行年： 2019年02月01日 
JST資料番号： F0383A  ISSN： 0037-9980  CODEN： YGKKAE  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： グリカンは,「クラスター効果」と「パターン認識」を利用した,生体内における細胞認識において重要な役割を果たしている。グリカンの構造-機能関係を完全に理解するために,化学的方法によるこれらの効果の模倣が要求されている。アルブミン鋳型上に化学的に均一,および不均一なグリコクラスターを合成するために,ひずみ促進アルキン-アジド環状付加と著者らの独自の理研クリック反応を組み合わせた。これらのグリコクラスターにより,目的細胞上のレクチン発現に依存して,in vitroとin vivoの両方で,特異的細胞認識を達成できた。また,グリコクラスター系を用いて生きている動物における初めての組織選択的金属触媒有機反応を達成した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *糖鎖 ,  *クラスタ ,  グリコシド ,  多糖類 ,  *分子認識 ,  環状付加 ,  *パターン認識 ,  in vivo実験 ,  動力学 ,  触媒反応 ,  遷移金属触媒 ,  アミド化 ,  アルブミン ,  クラスタ化 ,  グリカン ,  金触媒 ,  *細胞認識 ,  クリック化学 ,  改変
準シソーラス用語： クリック反応

分類 (1件)： 多糖類  (CF10054P)

引用文献 (49件)：

• 1) M. Takeuchi, A. Kobata, Glycobiology, 1, 337 (1991)
• 2) T. J. Painter W. M. Watkins, W. T. J. Morgan, Nature, 206, 594 (1965)
• 3) J. J. Lundquist, E. J. Toone, Chem. Rev., 102, 555 (2002)
• 4) H.-J. Gabius, in Antitumor Potential and other Emerging Medicinal Properties of Natural Compounds, eds. E. F. Fang, T. B. Ng, Springer, Netherlands, Dordrecht, p 21 (2013)
• 5) (a) R. Roy, M.-G. Baek, Rev. Mol. Biotechnol., 90, 291 (2002)

タイトルに関連する用語 (3件)： パターン認識 ,  次世代 ,  糖鎖クラスター