抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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中央集権的組織に依存せずに仮想通貨やスマートコントラクトを実現する分散台帳技術が近年注目されている。分散台帳技術が今後安全かつ信頼できる社会基盤として普及するためには,取引の健全性,クレデンシャルの非中央集権的管理,承認権限の独占困難性,という3つの特徴を備えることが必要となる。しかしながら,現実に運用されている分散台帳ではこれらの特徴すべてを備えるものはなく,安全かつ信頼できる台帳管理を行うことは依然として困難であった。そこで我々は,これらの特徴をすべて備える基盤として,ユーザと不可分な秘密情報をトラストアンカとしてトランザクションの生成・承認を行うHuman Trusted Distributed Ledger(HTDL)を提案し,その要件を整理した。さらに,生体情報を秘密鍵として用いて署名生成を行うFuzzy signatureと,有向非循環グラフに基づき合意形成を行う方式を活用した,HTDLの構成方法を提案し,その構成がHTDLの要件を満たすことを示した。(著者抄録)