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J-GLOBAL ID:201902260448980973   整理番号:19A1303576

脱脂乳中における Lactobacillus gasseri LA39 の長期培養と環状バクテリオシン“ガセリシン A”の生産性

Long-term cultivation of Lactobacillus gasseri LA39 in reconstituted skim milk and productivity of the circular bacteriocin “gassericin A”
著者 (10件):
資料名:
巻: 68  号:ページ: 30-36(J-STAGE)  発行年: 2019年 
JST資料番号: U1512A  ISSN: 2188-0700  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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ヒト糞便から分離した Lactobacillus gasseri LA39 が生産する gassericin A(GA)は N/C 末端が結合した環状バクテリオシンで,熱および pH 安定性と黄色ブドウ球菌などの病原菌に対する効果から,高い応用性が期待されている。しかしながら,L. gasseri は乳中における生育が乏しいため,完全食品グレードかつ低コストである乳のみの培地で GA を獲得することは困難であるとされていた。本研究では GA の利用性拡大を目的とし,L. gasseri LA39 を reconstituted skim milk(RSM 培地)にて長期間培養し,経時的な生菌数および pH 測定による生育性と,GA 生産について検討を行った。その結果,RSM 培地培養 6 日目まで L. gasseri LA39 株(初発生菌数8.2 log CFU/mL)の生菌数はほぼ一定で(約8.3 log CFU/mL),その後は徐々に低下し,30日で検出限界以下(死滅)となった。pH については培養 6 日目で pH6.5から pH4.0付近まで達し,それ以降で変動はなかったが,長期培養により RSM 培地で LA39 株を含む L. gasseri 計 4 株の生育性を確認する事ができた。また,培養20日目で GA の最大活性値(205 AU/mL)が得られ,さらに pH7.0に調整した同培地では培養10日目で最大活性値(246 AU/mL)となった。本研究は,L. gasseri が長期培養により RSM 培地でも生育可能であることを見出した初めての報告であり,また乳のみで取得した GA は,低コストかつ高い安全性から食品だけでなく乳房炎治療等にも応用可能と考えられる。(著者抄録)
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分類 (1件):
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微生物代謝産物の生産 
引用文献 (29件):
  • 1) Cotter, P. D., Hill, C., and Ross, R. P.: Bacteriocins: developing innate immunity for food. Nat. Rev. Microbiol., 3, 777-788 (2005)
  • 2) Kolter, R., and Moreno, F.: Genetics of ribosomally synthesized peptide antibiotics. Annu. Rev. Microbiol., 46, 141-161 (1992)
  • 3) Jack, R. W., Tagg, J. R., and Ray, B.: Bacteriocins of gram-positive bacteria. Microbiol. Rev., 59, 171-200 (1995)
  • 4) Singh, V. P.: Recent approaches in food bio-preservation-a review. Open vet. J., 8, 104-111 (2018)
  • 5) Ahmad, V., Khan, M. S., Jamal, Q. M. S., Alzohairy, M. A., Al Karaawi, M. A., and Siddiqui, M. U.: Antimicrobial potential of bacteriocins: in therapy, agriculture and food preservation. Int. J. Antimicrobe. Agents, 49, 1-11 (2017)
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