抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
福井県三国海岸に産する中新世礫岩にみられる黒曜石礫の全岩化学組成とK-Ar年代を報告する。黒曜石礫試料は一般的に無班晶で,部分的に微結晶を含んでいる。見積もられた黒曜石礫試料のK-Ar年代は13Maであり,三国海岸に存在する中新世火山岩(玄武岩から流紋岩)の年代(14~12Ma)範囲内にある。主要元素とSiO
2を比較すると,黒曜石礫試料は中新世火山岩のSiO
2に富む端にプロットされる。黒曜石礫のMORB規格化微量元素パターンとK-Ar年代は,三国海岸周辺の中新世火山岩のそれと類似している。これらの観測は,この黒曜石を生成した流紋岩質マグマの起源が,三国海岸の中新世火山岩のそれと関連していることを示している。流紋岩質マグマ活動は,日本海の開口後これらの中新世火山岩の形成と同時に起こった。(翻訳著者抄録)