抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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岡山県北部の国有林内4地点,真庭市有林内1地点にそれぞれ植栽されたコンテナ苗について,植栽3~4年後までの活着及び初期成長に関する実態調査を実施した。植栽3年後の健全率は,一部試験地を除き,普通苗とほぼ同等の70~80%を期待できることが明らかになった。最も枯損率が高かった試験地の一部では,枯損個体は健全個体に比べ,平均根元直径,平均形状比において,それぞれ5%,1%水準で有意差が認められ,根元直径の大きい苗木ほど活着率が高くなることが明かになった。植栽3年後の樹高成長量及び相対成長率は,普通苗とコンテナ苗はほぼ同等であった。コンテナ容量別(150cc,300cc)では,植栽3年後の樹高に有意な差は認められなかった。植栽3,4年後で,コンテナ苗の樹高は,植栽場所によっては,それぞれ150cm,200cm程度期待でき,下刈は植栽3年以降は省略できると考えられる。周辺に侵入・定着する植生のうち,アカメガシワ,タラノキ,クマイチゴ,ナガバモミジイチゴ及びチマキザサ等は,複数の試験区において,植生高が1.2m以上,もしくは植被率が10%を超える事例が確認されたことから,上記植生の管理を徹底する必要がある。(著者抄録)