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J-GLOBAL ID：201902268682655133   整理番号：19A0543426

要介護者の避難行動速度

Motion and Speed of the Frail Elderly During Evacuation Process

著者 (4件)： 森下朔 (徳島大 大学院先端技術科学教育部) ,  水口竜一 (徳島大 大学院先端技術科学教育部) ,  金井純子 (徳島大 大学院社会産業理工学研究部) ,  馬場俊孝 (徳島大 大学院社会産業理工学研究部)
資料名： 自然災害科学  (Journal of Japan Society for Natural Disaster Science)
巻： 37  号： 4  ページ： 397-406  発行年： 2019年02月28日 
JST資料番号： L0381A  ISSN： 0286-6021  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 健常者よりも運動能力が劣る要介護者が迅速に避難できるように準備することは,要介護者の命を救うのみならず,介護スタッフの命を守ることに繋がる。しかし現状では,要介護者の避難行動速度すら十分に調査されておらず,要介護者の避難を検討するための情報が不足している。本研究では,要介護者の避難訓練の様子を撮影し,歩行速度や避難行動速度を詳細に調査した。その結果,全ての行動が健常者よりも遅いが,階段の上りと車からの降車が特に時間を要することが分かった。さらに,得られた行動速度を入力してエージェントモデルにて避難訓練をシミュネートしたところ,シミュレーションの方が1割程度早く避難が完了する結果となった。しかし,この避難完了時間の相違は,介護スタッフの行動の中の「シミュレーションに考慮されていない行動」に要する時間を考慮することで,ほぼ解消した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 作業時間 ,  計算機シミュレーション ,  録画装置 ,  *老人 ,  *走行速度 ,  適応訓練 ,  シミュレーション ,  青少年 ,  エージェントモデル ,  交通弱者 ,  *避難 ,  虚弱老人 ,  避難訓練 ,  歩行速度 ,  要介護者 ,  避難時間 ,  計算機利用 ,  利用 ,  教育訓練
準シソーラス用語： エージェントシミュレーション ,  健常者 ,  避難所要時間

分類 (2件)： 自然災害  (RA02030M) ,  災害・防災一般  (RA02010Q)

引用文献 (11件)：

• Aguilar, L., L. Wijerathne, T. Ichimura, M. Hori, S. Tanaka: Mixed mode large urban area tsunami evacuation considering car-pedestrian interactions, 土木学会論文集A2(応用力学), Vol.71, No.2, pp.I_633-I_641, 2015.
• 木村 謙・佐野友紀・林田和人・竹市尚広・峯岸良和・吉田克之・渡辺仁史: マルチエージェントモデルによる群集歩行性状の表現-歩行者シミュレーションシステムSimTreadの構築-, 日本建築学会計画系論文集, Vol. 74, pp.371-377, 2009.
• 金井純子・中野 晋: 津波発生時のグループホームの避難確保計画のあり方, 土木学会論文集B2(海岸工学), Vol.70, I_1361-I1365, 2014.
• 厚生労働省: 介護認定審査会委員テキスト2009改訂版(平成30年4月改訂), https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000116033.pdf, 2018a, (2018年9月11日参照).
• 厚生労働省: 介護保険事業状況報告の概要(平成30年5月分暫定版), https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/osirase/jigyo/m18/dl/1805a.pdf, 2018b, (2018年9月11日参照)。

タイトルに関連する用語 (2件)： 要介護者 ,  避難行動