抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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食品の嗜好は学習や文化に強く依存しており,見る人によってそれを食品と感じるかどうかすら変化する。見た目で嗜好性が分かれる食品として昆虫食があげられる。昆虫食は日本の伝統食ではあるが,現在も常食する人は多くない。食経験のある人には食品として,ない人には昆虫として見え,評価が極端に異なる可能性がある。本研究では,広範な地域から参加者を集め,現代の昆虫食文化の実態を照らし出すためインターネット調査により,昆虫食経験と昆虫食画像に対する印象を調査した。その結果,現在もイナゴについては食経験がある人が30%ほどいることが明らかとなり,また食経験の有無によって見た目に対する印象が異なることが示唆された。そこで,介入試験として実際に昆虫食を食べる前後で見た目と味の評価が変化するかを調査した。見た目の評価については介入前後で評価が変化する種があることが示唆されたものの,1度の食経験による変化は見られなかった。味の評価については,全種で食後に評価が上がることが明らかとなった。(著者抄録)