文献

J-GLOBAL ID：201902270596029701   整理番号：19A0075201

マウス脳におけるメチルグリオキサールおよびその代謝酵素の分布における加齢関連変化【JST・京大機械翻訳】

Age-related alteration in the distribution of methylglyoxal and its metabolic enzymes in the mouse brain

著者 (7件)： Koike Shin (Department of Analytical Biochemistry, Meiji Pharmaceutical University, 2-522-1 Noshio, Kiyose, Tokyo, 204-8588, Japan) ,  Ando Chihiro (Department of Analytical Biochemistry, Meiji Pharmaceutical University, 2-522-1 Noshio, Kiyose, Tokyo, 204-8588, Japan) ,  Usui Yosuke (Department of Analytical Biochemistry, Meiji Pharmaceutical University, 2-522-1 Noshio, Kiyose, Tokyo, 204-8588, Japan) ,  Kibune Yosuke (Department of Analytical Biochemistry, Meiji Pharmaceutical University, 2-522-1 Noshio, Kiyose, Tokyo, 204-8588, Japan) ,  Nishimoto Shoichi (Department of Analytical Biochemistry, Meiji Pharmaceutical University, 2-522-1 Noshio, Kiyose, Tokyo, 204-8588, Japan) ,  Suzuki Toshihiro (Department of Analytical Biochemistry, Meiji Pharmaceutical University, 2-522-1 Noshio, Kiyose, Tokyo, 204-8588, Japan) ,  Ogasawara Yuki (Department of Analytical Biochemistry, Meiji Pharmaceutical University, 2-522-1 Noshio, Kiyose, Tokyo, 204-8588, Japan)
資料名： Brain Research Bulletin  (Brain Research Bulletin)
巻： 144  ページ： 164-170  発行年： 2019年 
JST資料番号： T0090A  ISSN： 0361-9230  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： メチルグリオキサール(MG)はグルコース代謝によりin vivoで自然に産生されるα-ジカルボニル化合物である。一般的に,MGはglyラーゼ1(GLO1)/glo2系とアルドースレダクターゼ(AR)により代謝される;しかしながら,過剰なMGは蛋白質および核酸と反応し,高度糖化最終産物(AGEs)の蓄積を誘導する。最近,脳におけるAGEsの蓄積は,パーキンソン病やアルツハイマー病などの神経変性疾患に関連すると推定されている。このような疾患におけるAGEsの役割を研究する研究が進行中である。しかしながら,健康な老化時に脳で生じるMG濃度の変化は,不明のままである。そこで,脳の各部位におけるMG濃度を測定し,年齢と若いマウスの脳の分画を行い,その分布を調べた。著者らはまた,年齢群を通して,様々な脳領域におけるMGの主要代謝酵素であるGLO1とARの発現レベルを調べた。MG濃度は脳の異なる領域間で変化し,老化マウスのMG濃度は脳幹を除いて脳の全領域を通して若いマウスのそれより有意に低いことを示した。加えて,脳におけるGLO1蛋白質の発現レベルは加齢により変化しなかったが,ARの発現レベルは若いマウスよりも加齢において高かった。さらに,若いマウスの脳におけるGLO1発現とMG濃度の間に有意な正の相関が観察されたが,老齢マウスの脳において有意な相関は観察されなかった。一方,蛋白質カルボニルの産生とAGEsの蓄積は,老齢マウスの脳で観察されなかった。これらの結果は,脳におけるMGの蓄積が,カルボニルストレスと共に抑制され,健康な老化の間に地域的に制御されることを示唆する。この知見は,種々の年齢関連疾患条件におけるMGの役割と毒性を研究するためのさらなる研究の基礎として有用である。Copyright 2019 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】

シソーラス用語： タンパク質 ,  老化 ,  毒性 ,  老年 ,  脳幹 ,  アルドースレダクターゼ ,  Alzheimer病 ,  *加齢 ,  Parkinson病 ,  *マウス ,  脂肪族アルデヒド ,  脂肪族ケトン
準シソーラス用語： 健康 ,  神経変性疾患 ,  グルコース代謝 ,  *代謝酵素 , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (5件)： メチルグリオキサール ,  老化 ,  グリオキサラーゼ1 ,  アルドースレダクターゼ ,  カルボニルストレス

分類 (4件)： 代謝異常・栄養性疾患一般  (GD05010J) ,  食品の化学・栄養価  (FJ01020J) ,  生物学的機能  (EB03040U) ,  細胞生理一般  (EF02010S)

物質索引 (1件)： メチルグリオキサール

タイトルに関連する用語 (6件)： マウス ,  脳 ,  メチルグリオキサール ,  代謝酵素 ,  分布 ,  加齢