抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Real Time Kinematic-Global Navigation衛星システム(RTK-GNSS)を搭載した一般ユーザ向け無人機(UAV)であるDJI社製Phantom4 RTKを用いて地形測量を行った。位置情報の正確度と精度及び作業時間を測定することにより,他のUAV-SfM(多視点画像からの3次元形状復元)法に対する位置決め性能と省力効果を比較した。RTK-UAVで取得した空中写真から三次元モデルを構築した。モデルの平均位置精度は水平方向118mm,鉛直方向292mmであった。これは従来の単独測位GNSSを搭載したUAV(平均誤差の約1/10から1/100)を用いた方法に比べて大幅に改善されたが,正確度の高い(平均誤差は約3~6倍)地上基準点(GCPs)を用いた現行の方法よりわずかに劣る結果となった。位置データの平均精度(再現性)は水平方向に69mm,鉛直方向に35mmであった。したがって,複数時期のディジタル表層モデル(DSM)間の地形変化を測定するとき,DSM測定精度より大きい変化のみを検出することができた。さらに,現地計測からデータ処理までを含むRTK-UAV法の作業時間は,GCPsに関連する作業を含む従来方法で得られた時間の19%に低減されることが分かった。位置情報の正確度と精度,地形変化量の検出限界に注意を払わなければならないが,GCPsの設置コストが高く,アクセスが困難な地域に適用でき,現場作業時間を大幅に削減するるため,地形測量におけるRTK-UAV機材の導入は,非常に効果的であると考えられる。(翻訳著者抄録)