抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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疲労損傷の評価への適用可能性を調べるため,4点回転曲げ疲れ試験により一定数の疲れ荷重サイクルを受けたばね鋼(SUP10)試験片に陽電子消滅分光法を適用した。最初に疲労試験を行い,S-N線図を得た。材料の疲れ限界σ_wは550MPaだった。次に2つの応力振幅σ_aレベル(σ_a=650MPaとσ_a=550MPa)において,半径が1mmの浅いノッチを有する試料を用いて付加的疲れ試験を行った。疲れ試験を周期的に終了させ,試験片の表面を観察して疲れ亀裂が発生したかを調べ,亀裂長さを測定し,陽電子消滅分光法を陽電子寿命解析と線形状解析により行い,陽電子寿命とSパラメータを計算した。疲れ亀裂発生前には陽電子寿命とSパラメータは大きな変化を示さず,またいくつかの場合には減少した。しかし,疲れ亀裂発生後には,両方のパラメータは単調に増加する傾向があり,陽電子消滅分光法がSUP10の疲れ損傷を評価できることを示した。(翻訳著者抄録)