抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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序:生徒は,社会が彼らの生涯にわたって様々な変化を受けるので,弾力性があり,適応できるように準備される必要がある。小学校および中学校の学習要領の改訂が2017年に施行され,アクティブ・ラーニングの利用による指導方法の改善が望まれている。それに加えて,携帯型コンピュータを用いる生徒がより多くなることは,学習の方法と空間の意味における変化をもたらす。家具の選択とその配置は空間の連続における重要な因子である。本論文は,アクティブ・ラーニングのための家具と家具レイアウトの特性を把握することを目的とした。方法:スウェーデンにおける3つの包括学校を,それらが様々な家具によるそれら自身の専門教育と学習環境を提供するので,本研究のための基礎として選択した。主な成果は,彼らの教育的方法と彼らがどのように学習空間を使用するかについてのインタビューから得られた。家具およびオープンスペースにおけるその配置を研究した。形状と寸法を含む家具の仕様を測定し,家具レイアウトを描いた。これらの調査した学校から98の家具試料を採取した。それぞれの家具は,以下の4つの因子,表面の方向,作業面の高さ,側面の数,および座席の背後の通路の存在または不在の組合せとして表された。家具試料を4つのタイプに分類した。家具タイプと通路で構成される家具レイアウトを2つのパターンに分類した。結果:家具の4つのタイプは,個人的作業,グループ領域,自由レイアウト,および社会的家具である。座席の背後に通路を持たない個人的作業の家具はPCスクリーンが見られないのでより多くのプライバシーが確保される。グループ領域の家具は,周りに2つ以上の壁を持ち,お互いに直面して座っているか,あるいは立っていることができる。グループは彼ら自身の領域を持つと感じることができる。自由レイアウトの家具は,壁が無いかただ一つの壁を持つ机である。このタイプの机と椅子は容易に移動でき,そのため,生徒は自分自身の空間配置を得ることができる。社会的家具は,座席の背後に通路を持ち,敷物やステージのように表面の方向を特定するものがなく,あるいは椅子無しで一緒になれる高いテーブルを持っている。家具レイアウトパターンは,「交差点における社会的家具」と「中央配置された社会的家具」に分かれる。前者においては,社会的家具が循環通路の交差部に置かれ,もう一つのタイプの家具は,循環通路に沿ってセットされる。社会的家具は,生徒が個人的作業領域から離れた教師によって教育される場所にある。それは個人的学習に適している。後者において,社会的家具はオープンスペースの中央に設置され,他のタイプの家具によって囲まれている。社会的家具は多くの生徒が集まり,議論または提示を行う場所を提供する。それは一連の活動を補完する。討論:生徒は,小グループにおいて,または全体グループとして,アクティブ・ラーニングを個々に行う。学習環境は,異なる教師,異なる共同学習者,異なる場所または異なる学習スタイルであっても,様々な学習経験を得ることを可能にするために変化しなければならない。家具のあるオープンスペースは,すべての学習者が学校教室における講義スタイル教育を通して教えることができるかどうかを達成することが困難な場合に,アクティブ・ラーニングに貢献する。社会的家具の位置は,その他のタイプの家具の供給と同様に重要な要因である。オープンスペースの中心に置かれた社会的家具は,活動範囲を接続することができる。(翻訳著者抄録)