抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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化学物質および燃料源としてのバイオマス由来リグニンの有効利用は,解重合および脱酸素反応のような化学変換を含む。リグニン高分子は主にC-CとC-O結合の両方で構成されているので,これらの結合の同時開裂は高効率触媒系の設計を必要とする。したがって,本論文では,水素化脱酸素(HDO)経路によるリグニンのためのアップグレード触媒としてNiMoS_2ナノ粒子を調製するための革新的な技術を報告する。この戦略の重要な側面は,バルクMoS_2材料とは対照的に,ますます露出したエッジ活性サイトを有する単層の短いMoS_2スラブ(~4nm)を製造することである。マイクロエマルション合成法を用いてNiMoS_2ナノ触媒を調製し,触媒の「金属様特性」を促進する弱い金属-担体相互作用とタイプII NiMo相の形成を容易にする活性化炭素担体上に分散させた。リグニンフェノール系モデル化合物(フェノール,グアイアコール,ベラトロールおよびシリンゴール)のHDOに対する初期触媒スクリーニングは,水素化を伴う部分的脱酸素が好ましい反応経路であることを示した。さらに,難分解性α-O-4,β-O-4及び4-O-5結合のC-C及びC-O結合の迅速開裂が比較的短い反応時間(すなわち<3h)で達成された。最終的に,触媒は,GPCおよびGC-MS結果によって示されるように,単量体および二量体フェノール化合物を生成するために,水素化分解によってクラフトリグニンを解重合することができることを実証した。他のフェノール化合物のプロトタイプとしてのグアイアコール変換のための触媒の再利用性は,触媒活性が安定で,3回の反応サイクル後でも維持されることを示した。触媒安定性は,主に短いMoS_2層と高い積層(7層まで)を含む触媒活性端の保存に起因し,その結果,浸出した硫黄とコークが最小になった。このように,マイクロエマルション技術による非晶質NiMoS_2/Cナノ触媒の合成は,リグニン品質向上のための安価で効率的な触媒を設計するための有望な代替案を表す。Copyright 2020 Royal Society of Chemistry All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】