抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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群馬県において,カワウPhalacrocorax carboが初めて確認されたのは1982年であった。以降,飛来数の増加はめざましく,2015年に800羽前後のカワウが群馬県内で確認されている。しかし,カワウの飛来数増加に伴い,魚食性であるカワウの食害が問題となり,近年の漁業被害は毎年1億円以上(群馬県農政部蚕糸園芸課)である。そこで,群馬県および群馬県漁業協同組合連合会では,2008年から個体数を抑制して漁業被害を軽減することを目的に,カワウ捕獲推進事業を実施している。また,群馬県内の各漁業協同組合(以下「漁協」という。)に対して行われたアンケート調査では,アユが最も夏期(4~9月)にカワウによる食害がある魚と考えられていることが判明し,全国においても同様の結果であった。そこで,本報告は,2015年から2018年にカワウ捕獲推進事業で捕獲されたカワウを用いて,胃内容物を調査し,カワウによるアユ捕食状況の分析を試みた。(著者抄録)