文献

J-GLOBAL ID：201902277465650048   整理番号：19A1061430

コミュニティの空間構造特性と住民の思考および行動様式の関係;「路地」推定ロジックの構築と検証の試み

著者 (6件)： 岡檀 (統計数理研 医療健康データ科学研究セ) ,  谷口亮 (東京地図研究社) ,  石川剛 (東京地図研究社) ,  坂本圭 (東京地図研究社) ,  大平悠季 (鳥取大 大学院工学研究科) ,  織田澤利守 (神戸大 大学院工学研究科)
資料名： 都市計画報告集(CD-ROM)  (Report of the City Planning Institute of Japan)
号： 17  ページ： 355-359  発行年： 2019年04月25日 
JST資料番号： L4775B  ISSN： 1348-2858  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・本研究では,自殺希少地域・海部町コミュニティ(徳島県)の空間構造特性から示唆を得て,路地の推定ロジックを考案し検証。
・考案したロジックを用いたところ,合併した旧3町の中で海部町の路地存在率が最も高い結果を得たことを概説。
・分析結果は,路地が多いという空間構造特性が住民の行動様式を規定・促進し,自殺予防因子の形成に寄与しているという仮説に矛盾がないことを支持。
・海部町における“短いが,連続性のある頻繁な情報交換”という生活習慣によって,住民たちは自分自身や地域社会の困りごとを溜め込むことなく小出しにしていることが,自殺リスクの抑制に寄与している可能性を指摘。

シソーラス用語： コミュニティ ,  立体構造 ,  *構造特性 ,  住民 ,  特性 ,  生活道路 ,  *システムモデル ,  徳島県 ,  *予防 ,  *自殺
準シソーラス用語： 空間構造 ,  行動様式 ,  路地 ,  ロジックモデル ,  海部町 ,  自殺予防

分類 (2件)： 都市問題,都市防災  (RD01030O) ,  住居地域計画一般  (RD03010G)

引用文献 (7件)：

• 青木義次,湯浅義晴,大佛俊泰 (1994):あふれ出しの社会心理学的効果: 路地空間へのあふれ出し調査からみた計画概念の仮説と検証 その2.日本建築学会計画系論文集 59:125-132.
• Daraganova Galina,Pattison Pip,Koskinen Johan (2012) :Networks and geography: Modelling community network structures as the outcome of both spatial and network processes.Social networks34:6-17.
• Oka Mayumi (2014):Social ecology and suicide: An analysis of topographic and climatic characteristics in areas with low and high suicide incidence. Psychologia57:65-81.
• Oka Mayumi, Kubota Takafumi, Tsubaki Hiroe(2015):Analysis of impact of geographic characteristics on suicide rate and visualization of result with Geographic Information System.Psychiatry Clin.Neurosci.69:375-382.
• 岡檀,山内慶太 (2012):自殺希少地域のコミュニティ特性から抽出された「自殺予防因子」の検証- 自殺希少地域および自殺多発地域における調査結果の比較から-.日本社会精神医学会雑誌 21:167-180.

タイトルに関連する用語 (11件)： コミュニティ ,  構造特性 ,  住民 ,  思考 ,  行動様式 ,  路地 ,  推定 ,  ロジック ,  構築 ,  検証 ,  試み