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J-GLOBAL ID：201902277981224906   整理番号：19A1955499

ペトリネットの可達解析

Reachability Analysis of Petri Nets

著者 (1件)： 宮本俊幸 (大阪大学大学院工学研究科 電気電子情報工学専攻)
資料名： Fundamentals Review (Web)  (Fundamentals Review (Web))
巻： 13  号： 1  ページ： 20-27(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： U0221A  ISSN： 1882-0875  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 離散事象システム・並行システムのモデル化言語の一つであるペトリネットは,1962年にカール・アダム・ペトリによって導入されて以来,様々な理論及び応用研究がなされてきた.ペトリネットにおける最も基本的な解析問題の一つに,与えられた状態に到達可能かどうかを判定する可達問題がある.可達問題は決定可能であるが,計算量が指数オーダとなるためペトリネットにおける諸性質の解析は容易ではない.近年の計算機能力の進歩や様々な手法の開発により,ある程度の規模のペトリネットまでは可達問題を解くことができるようになっている.本稿ではペトリネットの可達問題に対する最近の手法である,記号状態表現を用いる手法,アンフォールディングを用いる手法,モジュラー可達空間を用いる手法,モデル検査ツールを用いる手法を概説する.(著者抄録)

シソーラス用語： *Petriネット ,  離散系 ,  モデリング ,  *可到達性 ,  計算量 ,  二分決定グラフ ,  離散事象系
準シソーラス用語： モデル化 ,  到達可能性 ,  離散事象システム

著者キーワード (14件)： ペトリネット ,  可達問題 ,  二分決定グラフ ,  ゼロサプレス型BDD ,  アンフォールディング ,  モジュラー解析 ,  モデル検査 ,  Petri net ,  reachability problem ,  BDD ,  ZDD ,  unfolding ,  modular analysis ,  model checking

分類 (1件)： グラフ理論基礎  (IA02020S)

引用文献 (43件)：

• (1) T. Murata, “Petri nets: Properties, analysis and applications,” Proc. IEEE, vol. 77, no. 4, pp. 541-580, 1989.
• (2) 太田 淳,辻 孝吉,“ネット理論-ペトリネットとその解析問題-,” IEICE Fundamentals Review, vol. 2, no. 4, pp. 56-67, April 2009.
• (3) 名嘉村盛和,“ペトリネットに基づくスケジューリング問題へのアプローチ,” IEICE Fundamentals Review, vol. 8, no. 4, pp. 314-321, April 2015.
• (4) 豊嶋伊知郎,山口真悟,“ペトリネットによるワークフローのリファクタリングとシステム開発における活用の可能性,” IEICE Fundamentals Review, vol. 9, no. 4, pp. 340-349, April 2016.
• (5) E.W. Mayr, “An algorithm for the general Petri net reachability problem,” Proc. STOC, pp. 238-246, 1981.

タイトルに関連する用語 (2件)： ペトリネット ,  解析