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J-GLOBAL ID：201902281124575153   整理番号：19A1167326

低温廃熱で駆動する二段吸着式冷凍機の出力特性に関する研究

Study on Output Characteristics of a Double-stage Small Adsorption Chiller Driven by Low-temperature Waste Heat

著者 (2件)： 江崎丈裕 (名古屋大学大学院工学研究科化学・生物工学専攻) ,  小林敬幸 (名古屋大学工学研究科 化学・生物工学専攻)
資料名： エネルギー・資源学会論文誌(Web)  (Journal of Japan Society of Energy and Resources (Web))
巻： 37  号： 1  ページ： 43-50(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U1583A  ISSN： 2433-0531  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本論文では,データセンターで使用するためにモデル化した吸着ヒートポンププロトタイプの性能について述べた。中央処理装置(CPU)が約50°Cで熱を放散するので,電力はデータセンターでCPUを冷却するために消費される。データセンターにおける冷却エネルギーを利用するために,CPUから放散された廃熱により駆動される吸着式冷凍機を提案した。低温熱を用いてゼオライト吸着材FAM-Z05と活性炭から成る二段式吸着ヒートポンプを駆動した。吸着式冷凍機のサイクル性能における冷却熱出力,吸着材利用率および成績係数の影響を実験的に検証した。結果は,FAM-Z05と活性炭による二段式吸着冷凍機が50°C以下の熱によって駆動できることを示した。540Wの冷却熱出力と0.26の成績係数を観測した。吸着材利用率は80%以上であった。14サイクルの反復操作の間,冷却力と吸着分率における最大出力を維持した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *データセンタ ,  ヒートポンプ ,  *吸着 ,  中央処理装置 ,  熱放射 ,  *廃熱利用 ,  *冷凍機 ,  駆動 ,  出力 ,  合成ゼオライト ,  吸着剤 ,  活性炭 ,  性能 ,  サイクル ,  成績係数
準シソーラス用語： サイクル性能 ,  吸着ヒートポンプ ,  *吸着式冷凍機 ,  熱駆動 ,  熱出力

分類 (1件)： 冷凍装置  (PD03000T)

引用文献 (10件)：

• 1) Neil Rasmussen, Electrical Efficiency Measurement for Data Centers, APC, pp.1-19.
• 2) 千葉正樹,坂本仁, 小路口暁, 稲葉賢一, 松永有仁, 吉川実, 複数発熱体に対する気液二相流の放熱効果, 第26 回エレクトロニクス実装学会春季講演大会, 9B-09, (2012), pp264-265.
• 3) 阿部宜之, 大内真由美, 深萱正人, 北川隆, 大田治彦, 新本康久, 佐藤正秀, 飯村兼一, データセンタ省エネのための先進サーバ冷却ネットワークシステムの研究開発, 第 47 回日本伝熱シンポジウム講演論文集 2010, J333, (2010), pp.363.
• 4) 羽山広文, 降旗由紀, 森太郎, 絵内正道, 木下学, データセンターの機器冷却特性と空調効率に関する研究, 日本建築学会環境系論文集 Vol.74, No.640, (2009), pp.721-728.
• 5) 小金井真, 山口巌, 後藤伴延, 三宅加典介,津島将考, IT複合情報処理施設における外気冷房システムの研究第 1 報- 外気冷房による省エネルギー効果の検討, 空気調和・衛生工学会論文集 Vol.167, (2011), pp.11-19.

タイトルに関連する用語 (5件)： 低温 ,  廃熱 ,  吸着式冷凍機 ,  出力特性 ,  研究