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J-GLOBAL ID：201902283541328343   整理番号：19A1799287

ナノ構造体を用いる光ピンセットの開発

Development of Nanostructure-assisted Optical Tweezers

著者 (2件)： 東海林竜也 (大阪市立大学大学院理学研究科) ,  東海林竜也 (大阪市立大学複合先端研究機構)
資料名： 分析化学
巻： 68  号： 5  ページ： 315-324(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： F0008A  ISSN： 0525-1931  CODEN： BNSKAK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 光の力学作用である「光圧」を利用し,溶液中の赤血球や細菌などのマイクロ微粒子を操作する光ピンセット技術が,2018年ノーベル物理学賞の研究テーマの一つであることは記憶に新しい.この手法を用いればナノ粒子,さらには分子をも捕捉できると期待されるが,その実現は極めて困難である.これに対し,著者らはナノ構造の電場増強効果を利用した光ピンセット技術を駆使し,分析化学への展開を進めている.本稿では大きく三つのトピックについて述べる.まず,集光レーザー型光ピンセットを用いた,相分離した温度応答性高分子液滴中の高分子濃度決定法について述べる.次に,プラズモンナノ構造体の電場増強効果を用いたプラズモン光ピンセットについて紹介し,本手法を用いる水溶液中に微量に溶解した有機分子の抽出・検出法について述べる.最後に,著者らが開発した半導体ナノ構造を用いた新奇光ピンセットについて述べる.(著者抄録)

シソーラス用語： *光トラッピング ,  レーザ応用 ,  *光圧 ,  *ナノ構造 ,  *プラズマ応用 ,  *刺激応答性高分子 ,  液滴 ,  高分子溶液 ,  電場効果 ,  顕微Raman分光法 ,  ポリイソプロピルアクリルアミド ,  表面プラズモン ,  ケイ素 ,  光学顕微鏡法 ,  濃度測定 ,  ブラックシリコン ,  局在表面プラズモン ,  蛍光顕微鏡法 ,  *熱応答性高分子
準シソーラス用語： *温度応答性高分子 ,  共焦点顕微Raman分光法 ,  *光ピンセット ,  電場増強効果 ,  *半導体ナノ構造

著者キーワード (7件)： optical force ,  optical tweezers ,  thermoresponsive polymer ,  localized surface plasmon ,  black silicon ,  fluorescence microspectroscopy ,  Raman microspectroscopy

分類 (2件)： 原子と光子の相互作用  (BH03060F) ,  分光分析  (CC03012W)

引用文献 (49件)：

• 1) A. Ashkin : Phys. Rev. Lett., 25, 1321 (1970).
• 2) A. Ashkin, J. M. Dziedzic : Appl. Phys. Lett., 19, 283 (1971).
• 3) A. Ashkin, J. M. Dziedzic : Science, 187, 1073 (1975).
• 4) A. Ashkin : Science, 210, 1081 (1980).
• 5) A. Ashkin, J. M. Dziedzic : Appl. Opt., 19, 660 (1980).

タイトルに関連する用語 (3件)： ナノ構造体 ,  光ピンセット ,  開発