<sup>229</sup>Th原子核時計アイソマーのX線ポンピング

MASUDA Takahiko; YOSHIMI Akihiro; FUJIEDA Akira; HARA Hideaki; HIRAKI Takahiro; KAINO Hiroyuki; MIYAMOTO Yuki; OKAI Koichi; OKUBO Sho; SASAO Noboru; SUZUKI Kenta; UETAKE Satoshi; YOSHIMURA Motohiko; YOSHIMURA Koji; FUJIMOTO Hiroyuki; WATANABE Tsukasa; HABA Hiromitsu; YAMAGUCHI Atsushi; YOKOKITA Takuya; KASAMATSU Yoshitaka; SHIGEKAWA Yudai; YASUDA Yuki; KITAO Shinji; SETO Makoto; KONASHI Kenji; WATANABE Makoto; SCHUMM Thorsten; STELLMER Simon; TAMASAKU Kenji; YODA Yoshitaka

文献

J-GLOBAL ID：201902283925776338 整理番号：19A2127127

²²⁹Th原子核時計アイソマーのX線ポンピング

X-ray pumping of the ²²⁹Th nuclear clock isomer

出版者サイト複写サービスで全文入手 {{ this.onShowCLink("http://jdream3.com/copy/?sid=JGLOBAL&noSystem=1&documentNoArray=19A2127127&COPY=1") }}
高度な検索・分析はJDreamⅢで {{ this.onShowJLink("http://jdream3.com/lp/jglobal/index.html?docNo=19A2127127&from=J-GLOBAL&jstjournalNo=D0193B") }}

著者 (30件)： , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ,
資料名：
巻： 573 号： 7773 ページ： 238-242 発行年： 2019年09月12日
JST資料番号： D0193B ISSN： 0028-0836 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：イギリス (GBR) 言語：英語 (EN)

トリウム229(²²⁹Th)の準安定第一励起状態(アイソマー)^229mThは,この原子核の基底状態よりたった数電子ボルト上の所にあり,真空紫外レーザーによって励起できる。原子レーザー分光法の精度で²²⁹Th原子核の状態を操作できるならば,物理学の基本相互作用の研究から,小型で堅牢な原子核時計などの応用まで,いくつかの可能性が開かれる。しかし,このアイソマーへの直接的光学励起やその基底状態への光学脱励起はいまだ観測されておらず,また²²⁹Thの低エネルギー原子核準位の厳密なエネルギーや半減期などのいくつかの重要な原子核構造パラメーターは不明のままである。本論文では,エネルギー幅の狭い29keVのシンクロトロン放射を使って,²²⁹Thの第二励起状態を共鳴励起し,次にこの状態の大半がアイソマーへと崩壊することを利用して実現した,^229mThへの能動的な光ポンピング法を提示する。我々は,この共鳴エネルギーを0.07eVの精度で決定し,測定により82.2ピコ秒という半減期と1.70neVという励起線幅の値を得て,第二励起状態から基底状態とアイソマー状態への分岐比を求めた。これらの測定結果は,過去40年にわたって収集されたγ分光データと組み合わせることにより,^229mThアイソマーのエネルギーに制限をつけることを可能にした。Copyright Nature Japan KK 2019

, , , , , , , , , , , , , ,

原子核の一般的性質

, , , ,

前のページに戻る

229Th原子核時計アイソマーのX線ポンピング

²²⁹Th原子核時計アイソマーのX線ポンピング