抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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自動車・オートバイの挙動認識に基づいて危険運転を予測し,事故を未然に防げることが報告されている.しかし,自転車の挙動認識に目を向けた研究は少ない.自転車の停止・直進・右折・左折といった通常運転を認識することで,自転車の安全運転支援に役立てられる.自転車はオートバイと同じ二輪車であるが,オートバイと異なり車道以外を走行する可能性があるため歩行者や電柱といった障害物を回避する動作が多くなる.そのため,オートバイ向けの挙動認識手法を用いて自転車の挙動を正確に認識することは難しい.これまで我々は,スマートフォンを自転車のハンドル部分に設置し,自転車走行の際にバランスをとるために行う周期的なハンドル操作に着目しフィルタリングすることで,自転車の通常運転を認識することに成功している.ところが下り坂走行など自転車の速度が速い場合,周期的なハンドル操作がなくてもバランスがとりやすくなるため,停止状態と直進状態でのセンサ値に違いが現れにくくなり誤認識に繋がる.本稿では,スマートフォン搭載センサを用いた自転車の挙動認識精度を向上する手法を提案する.提案手法では,自転車走行の際にバランスをとるために行う周期的なハンドル操作に着目しフィルタリングすることでそれぞれの通常運転の差別化を図る.これまでの手法で用いた特徴量の一部を改良することで,平坦な道路上だけでなく,自転車の速度が出やすい坂道においても,精度良く自転車の通常運転を認識する.(著者抄録)