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J-GLOBAL ID:201902286495349764   整理番号:19A1366835

半金属Ta2NiSe5における励起子ゆらぎが媒介したFFLO超伝導

FFLO Superconductivity Mediated by Excitonic Fluctuation in Semimetallic Ta2NiSe5
著者 (3件):
資料名:
巻: 88  号:ページ: 064701.1-064701.11  発行年: 2019年06月15日 
JST資料番号: G0509A  ISSN: 0031-9015  CODEN: JUPSA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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励起子絶縁体の候補物質として知られているTa2NiSe5の擬1次3鎖Hubbard模型における励起子ゆらぎとそれが媒介する超伝導を調べた。半導体の場合と1つの伝導(c)バンドと1つの価電子(f)バンドがFermi準位を横切る小さなバンド重なりをもつ半金属の場合には,q=0の励起子ゆらぎはc-f Coulomb相互作用が原因となって増強され,励起子絶縁体に対応する均一な励起子秩序に向かって発散する。一方,2つのcバンドと1つのfバンドがFermi準位と交差する大きなバンド重なりをもつ半金属の場合には,cとfのFermi面(FS)間のネスティングベクトルに対応するq≠0の不均一励起子ゆらぎが支配的になり,有限の中心質量運動量qをもつ励起子の凝縮に特徴があるFulde-Ferrell-Larkin-Ovchinnikov(FFLO)励起子秩序が生じる。不安定性の近くでは,大きく増強された励起子ゆらぎは,有限の中心質量運動量をもつc-fバンド間Cooper対を媒介し,FFLO超伝導が生じ,高圧下で半金属Ta2NiSe5が実現すると予測される。(翻訳著者抄録)
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金属系超伝導体の物性 
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