文献

J-GLOBAL ID：201902287806850139   整理番号：19A1796761

有機顔料の特性を活かした有機半導体材料の創製

著者 (1件)： 桑原純平 (筑波大 大学院数理物質科学研究科 エネルギー物質科学研究セ)
資料名： フジクラ財団研究報告書(CD-ROM)
巻： 2017  ページ： 65-71  発行年： 2017年 
JST資料番号： X0978B  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,有機顔料の一つであるジケトピロロピロール(DPP)が元来有する水素結合を活かした分子設計を行い,有機半導体材料へと利用することを目的としている。DPPの水素結合ネットワークは,顔料としての発色や堅牢性に重要な役割を担っている。近年,DPPを有機電子デバイスの材料として利用した場合にも,水素結合によって電荷移動に有利な集合体が形成されることが報告されている。一方で,水素結合ネットワークは溶解性の低下を招くため,有機半導体の特徴である塗布法によるデバイス作成を行なうことができない。そこで本研究では,DPPの溶解性を高めるアルキル鎖を導入した分子の設計および合成を行った。さらに,得られた分子の水素結合能の定量的評価や,集合状態の解明を行った。これらの結果から,固体状態において期待したように水素結合で連結された構造体を形成することが明らかになった。エネルギーレベルなどの基礎物性を明らかにした後に,n型半導体材料として機能することを明らかにした。(著者抄録)

シソーラス用語： *半導体材料 ,  *有機顔料 ,  *有機半導体 ,  ケトン ,  窒素複素環化合物 ,  N型半導体 ,  アルキル基 ,  エネルギー準位 ,  凝集体 ,  水素結合 ,  電荷移動 ,  分子設計 ,  ネットワーク ,  固体素子
準シソーラス用語： ジケトピロロピロール ,  水素結合ネットワーク ,  有機電子デバイス

分類 (1件)： 有機化合物の薄膜  (BK14070L)

タイトルに関連する用語 (3件)： 有機顔料 ,  有機半導体材料 ,  創製