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J-GLOBAL ID：201902290107164039   整理番号：19A1525183

河川感潮域内におけるアンモニア態窒素輸送に関する一考察

Consideration of Transport of Ammonium Nitrogen in a Tidal River

著者 (2件)： 山西博幸 (佐賀大学理工学部都市工学科) ,  青木優佳 (世紀東急工業 (株))
資料名： 水環境学会誌(Web)  (Journal of the Japan Society on Water Environment (Web))
巻： 42  号： 3  ページ： 117-122(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： U0148A  ISSN： 1881-3690  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究は, 水域内のアンモニア態窒素 (NH₄⁺-N) 輸送に着目した現地調査および室内実験をもとに, 下水処理の季別運転がもたらす河川感潮水域への影響について検討したものである。調査対象地は有明海湾奥部に位置する強混合型河川の本庄江川で, この中流域の河道断面内で水理・水質調査が実施された。また, NH₄⁺除去に関する室内実験が行われた。その結果, (1)植生を含む水際での懸濁物 (SS) 沈降が促進され, SS濃度とともにNH₄⁺-N濃度の局所的な蓄積の可能性が示された。また, (2)室内実験から, SS沈降によるNH₄⁺除去量rと塩分Sの関係式を導き, 塩分Sおよび初期SS濃度が高くなるほど除去量rが小さくなる傾向を示した。さらに, (3)現地調査から求めたNH₄⁺除去量rと室内実験から導かれた除去量rに関する算出式での値を比較したところ, 概ね一致する結果が得られた。(著者抄録)

シソーラス用語： 感潮区域 ,  河川 ,  *河川水 ,  *アンモニア態窒素 ,  *物質移動 ,  下水処理水 ,  懸濁物質 ,  水質汚濁物質 ,  形態 ,  河道 ,  *汚染物質輸送 ,  汚染物質
準シソーラス用語： 河道形態

著者キーワード (10件)： 感潮河川 ,  季別運転 ,  塩分 ,  懸濁物質 ,  アンモニア態窒素 ,  Tidal river ,  Seasonal operation ,  Salinity ,  Suspended solids ,  Ammonium nitrogen

分類 (2件)： 河川汚濁  (SB02020F) ,  その他の汚染原因物質  (SB05040W)

引用文献 (10件)：

• 1) 余湖典昭, 那須義和, 1982. 底泥中のアンモニア窒素について-底泥粒子への吸着とメカニズム-. 水質汚濁研究 5 (2) , 73-82.
• 2) 山西博幸, 前田優斗, 田中渓介, 大石京子, 2018. 河川感潮水域における硝化抑制処理水の輸送とその環境影響に関する調査研究. 水環境学会誌 41 (2) , 35-42.
• 3) 佐賀県, 1979. 昭和53年有明海栄養塩類収支挙動調査「有明海浮泥に関する調査報告書」, 1-126.
• 4) 山口徳雄, 2013. “宝の海”有明海に根ざした下水処理を目指して. 下水道協会誌 50 (603) , 47-50.
• 5) 和田光史, 1981. 1.土壌粘土によるイオンの交換・吸着反応. 日本土壌肥料学会編, 土壌の吸着現象-基礎と応用-. 博友社, 東京, pp. 5-57.

タイトルに関連する用語 (3件)： 河川 ,  アンモニア態窒素 ,  輸送