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J-GLOBAL ID：201902296176902187   整理番号：19A0611356

J-J結合スキームに基づくPr化合物におけるΓ₃四重極秩序化の微視的理論

Microscopic Theory of Γ₃ Quadrupole Ordering in Pr Compounds on the Basis of a j-j Coupling Scheme

著者 (2件)： YAMAMURA Ryosuke (Tokyo Metropolitan Univ., Tokyo, JPN) ,  HOTTA Takashi (Tokyo Metropolitan Univ., Tokyo, JPN)
資料名： Journal of the Physical Society of Japan  (Journal of the Physical Society of Japan)
巻： 88  号： 3  ページ： 034715.1-034715.10  発行年： 2019年03月15日 
JST資料番号： G0509A  ISSN： 0031-9015  CODEN： JUPSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： PrPb₃における不整合Γ₃四重極秩序化の理解に向けて,j-j結合スキームに基づいて,遍歴描像からf²2電子系における多重極秩序化の微視的理論を開発した。この目的のために,局所Γ₃状態を誘起する有効相互作用を持つ簡単な立方格子上のΓ₇-Γ₈Hubbard模型を導入した。ランダム位相近似における多重極磁化率を評価することにより,Γ₇とΓ₈軌道間の混成がΓ₃四重極秩序化の出現に重要な役割を果たすことを見出した。Γ₃四重極秩序化は多重極ネスティングの概念から理解でき,その中で,Fermi面の位置が秩序化ベクトルによりシフトするとき,大きなΓ₈軌道密度をもつFermi面領域が顕著なΓ₇成分をもつ領域に入れられるべきであることを強調した。この概念は,局所的なΓ₃二重項が主にΓ₈とΓ₇軌道の間の二つの単項から成るという事実から直感的に理解される。最後に,本理論とPrPb₃の実験結果との可能な関連性について議論し,この研究の方向におけるいくつかの将来の問題点を指摘した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *スピン-スピン相互作用 ,  *四重極 ,  微視的理論 ,  *プラセオジム ,  *鉛合金 ,  不整合 ,  電子 ,  有効相互作用 ,  格子 ,  Hubbard模型 ,  ランダム位相近似 ,  *磁化率 ,  Fermi面ネスティング ,  *j-j結合 ,  遍歴電子 ,  立方格子
準シソーラス用語： Pr

分類 (2件)： 磁性理論  (BM06020X) ,  金属結晶の電子構造  (BM02050C)

引用文献 (47件)：

• T. Hotta, Rep. Prog. Phys. 69, 2061 (2006).
• Y. Kuramoto, H. Kusunose, and A. Kiss, J. Phys. Soc. Jpn. 78, 072001 (2009).
• P. Santini, S. Carretta, G. Amoretti, R. Caciuffo, N. Magnani, and G. H. Lander, Rev. Mod. Phys. 81, 807 (2009).
• T. Onimaru and H. Kusunose, J. Phys. Soc. Jpn. 85, 082002 (2016).
• H. Kusunose, J. Phys. Soc. Jpn. 77, 064710 (2008).

タイトルに関連する用語 (6件)： j-j結合 ,  スキーム ,  Pr ,  四重極 ,  秩序化 ,  微視的理論