特許
J-GLOBAL ID:201903004072338780

土壌浄化システム

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:特許公報
出願番号(国際出願番号):特願2018-114984
特許番号:特許第6508397号
出願日: 2018年05月30日
要約:
【課題】土壌を洗浄水で洗浄しつつ礫と砂と細粒分に分級する一方、細粒分に吸着されている有害金属等を除去することができる簡素で低コストの土壌浄化システムを提供する。 【解決手段】土壌浄化システムSAは、土壌分級部と、前処理部としての鉄分除去装置12と、後処理部101〜105とを備えている。土壌分級部は、土壌を洗浄水で洗浄しつつ土壌中の礫と砂とをミルブレーカで破砕した上で、トロンメルとサイクロンとシックナ8により礫と砂と細粒分とに分級する。鉄分除去装置12は、磁石装着ドラムによりシックナ8で分離された細粒分と洗浄水とを含むスラッジから、鉄等を含む鉄系細粒分を磁力で吸着して除去することにより、スラッジの有害金属等の含有率を低下させる。後処理部101〜105は、鉄分除去装置12から排出されたスラッジにキレート洗浄処理を施して、スラッジ中の細粒分の表面に吸着されている有害金属等を除去する。 【選択図】図8
請求項(抜粋):
【請求項1】礫と砂と細粒分とを含み有害金属又はその化合物で汚染された土壌を浄化する土壌浄化システムであって、 該土壌浄化システムは、 土壌を、洗浄水で洗浄しつつ礫と砂とを破砕した上で、礫と砂と細粒分とに分級する土壌分級部と、 前記土壌分級部で分離された細粒分と洗浄水とを含むスラッジから、磁力で吸着可能な程度に鉄又は鉄酸化物を含む鉄系細粒分を磁力で吸着して除去することにより、スラッジの有害金属又はその化合物の含有率を低下させる鉄分除去装置からなる前処理部と、 前記前処理部から排出されたスラッジに化学処理を施して、スラッジ中の細粒分の表面に吸着され又は付着している有害金属又はその化合物を除去する後処理部とを備えていて、 前記土壌分級部は、 該土壌分級部に導入された土壌と洗浄水とを混合する混合器と、 前記混合器から排出された土壌と洗浄水とを含む混合物中の礫及び砂を破砕することにより、礫及び砂の内部に偏在又は点在していた鉄又は鉄酸化物を磁力で吸着可能な程度に含む鉄系細粒分を生成し、該鉄系細粒分の表面に露出する鉄又は鉄酸化物に有害金属又はその化合物を吸着させる湿式破砕機と、 前記湿式破砕機から排出された、礫と砂と細粒分と洗浄水とを含む混合物から礫を分離するトロンメルと、 前記トロンメルから排出された砂と細粒分と洗浄水とを含む混合物から砂を分離する液体サイクロンと、 前記液体サイクロンから排出された細粒分と洗浄水とを含む混合物を、沈降分離により、上澄水と、細粒分と洗浄水とを含むスラッジとに分離するシックナとを有し、 前記鉄分除去装置は、 前記シックナから排出された細粒分と洗浄水とを含むスラッジを保留するスラッジ槽と、 ドラム状に形成され、ドラム中心軸が水平方向を向きかつドラム下部が前記スラッジ槽内のスラッジに浸漬されるようにして前記スラッジ槽に回転自在に取り付けられ、ドラム円周面の内側に複数の永久磁石がドラム径方向外方に磁極が向くようにドラム円周方向に並んで装着されている磁石装着ドラムと、 前記スラッジ槽の上方において、ローラ中心軸が前記磁石装着ドラムのドラム中心軸と平行となるように配置された、前記磁石装着ドラムのドラム本体より小径の円柱形の駆動ローラと、 前記磁石装着ドラムのドラム本体と前記駆動ローラとにわたって巻き掛けられた、軟磁性金属材料又は反磁性金属材料からなる無端ベルトと、 前記駆動ローラを回転させるローラ回転機構とを有し、 前記後処理部は、前記前処理部から排出されたスラッジを、キレート剤及び水を含むキレート洗浄液で洗浄することによりスラッジ中の細粒分の表面に吸着され又は付着している有害金属又はその化合物を除去するキレート処理部を有することを特徴とする土壌浄化システム。
IPC (2件):
B09C 1/08 ( 200 6.01) ,  B09C 1/02 ( 200 6.01)
FI (2件):
B09C 1/08 ZAB ,  B09C 1/02
引用特許:
出願人引用 (6件)
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審査官引用 (6件)
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