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J-GLOBAL ID:202002210867944707   整理番号:20A1603690

セグリゲーションの変遷にみるシムラの都市形成

URBAN FORMATION OF SHIMLA BY TRANSFORMATION OF RACIAL SEGREGATION
著者 (3件):
資料名:
巻: 85  号: 769  ページ: 547-554(J-STAGE)  発行年: 2020年 
JST資料番号: Y0894A  ISSN: 1340-4210  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本研究は,フランスによって建設されたダラットとイギリスによって建設されたシムラの都市形成の比較による,丘陵基地の文化遺産価値を明らかにする研究の一部と位置づけられる。大航海の時代の始めとなる,アジアへの西ヨーロッパの圧力の導入は,東南アジアの貿易ネットワークへの参入を目指し,港湾都市の拡大により植民地化を強化した。一方,資本主義社会の設立後の西欧諸国は,各国において植民地政策が多様化するので,それらの植民地管理を意図的に行うために,様々な都市の構築を目指していた。しかし,多くのヨーロッパ人が住んでいる大都市では,都市は地域住民から人々を隔離することによって拡大した。この都市の形は植民都市形成の前提と考えられていたというのは,地元の人々との衝突や衛生上の問題のような植民都市における共通の問題を回避するためであった。しかし,植民地における人々の生活を考慮すると,生活のベースである地域住民の住む地域への依存なしに,植民都市の構築は確立できず,各国の植民政策の反映はなかった。一方,西欧諸国は,それらの植民地に鉄道を導入し,内陸と山岳地帯にも都市を構築することができた。そのため,建設のイニシアティブは西欧諸国が持ち,地域住民のコミュニティの生活基盤に依存しない新しい都市の構築が可能になった。このような状況の下で,イギリスは山岳地帯で丘陵基地を建設し始め,丘陵基地はヨーロッパの人々のための住宅と療養所の建設から始まった。言い換えれば,地域住民の地域に依存する過去の植民都市の形成とは違っている。さらに,他のヨーロッパ諸国による多くの丘陵基地が,イギリスに続いて建設された。したがって,本研究では,丘陵基地は,一般的な建設背景を持つので,都市に対する各国の植民政策の影響を検証できる現代の植民都市モデルと見なされる。本研究は,インドにイギリスによって建設された丘陵基地であるシムラの都市形成において,植民政策の1つとして人種分離がどのように進展し,変化したかを明らかにした。また,都市計画,地図から把握された都市形成,住宅所有者の変遷の3つの観点から,人種分離の進展を見ることによって,シムラにおける人種分離の特異的形態を明らかにした。始めに,イギリスはインドの他の都市と同じように,シムラでも厳密な分離を計画し,地形を用いて標高差による人種分離を行った。しかし,20世紀の始めに,人種分離があいまいなものとなり,インド人がイギリスの人々の居留地に住み始めた事例が,見つかるようになった。この研究から,イギリスによって建設された丘陵基地における,特定の人種分離と都市形成を明らかにした。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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都市計画の調査分析,分析手法 
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