抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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地名は所在地の情報を他者と共有し,記録するための重要な情報であるが,さまざまな理由による変遷を経て現在の地名にいたっており,過去の地名と異なることは珍しくない。従って過去の資史料にみえる地名の空間上の考察や分析には,当時の地名と現在の地名の対応を確認することが不可欠である。また,地名はその名付けの背景を知る情報すなわち当地の自然環境や社会環境を示すものが数多い。過去の地名を現在の地名と対応させた地名履歴データベースは,単に過去の資史料記録を空間上に配置することに寄与するだけでなく,地域の生活誌あるいは小地域の歴史に関する客観的な情報を提供する基盤となる。筆者は,タイ東北部を中心とし,概ね20世紀初頭以降の村落単位の地名の収集と地名履歴データベースの構築を進めている。本稿では現状と取り組みおよび課題について報告する。(著者抄録)