文献

J-GLOBAL ID：202002218010425533   整理番号：20A2542217

ブナ種子の乾燥耐性

著者 (4件)： 米岡宏喜 (北大 大学院) ,  花岡創 (森林総研 林育セ) ,  遠藤圭太 (森林総研 林育セ) ,  荒川圭太 (北大 大学院)
資料名： 日本木材学会北海道支部講演集(Web)
号： 52  ページ： 22-24 (WEB ONLY)  発行年： 2020年10月26日 
JST資料番号： U0226A  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・リカルシトラント種子に分類されるブナ種子の乾燥耐性の仕組みを明らかにすることを目的に,種子蛋白質の一種であるLEA蛋白質のような高親水性蛋白質の組成と凍害保護活性について検討。
・ブナ種子のLEA蛋白質組成の分析から,子葉と胚軸において異なる蛋白質を検出し,またヨーロッパブナ種子の乾燥耐性の主因であるデハイドリンは主要な成分ではないことを確認。
・子葉と胚軸のLEA蛋白質の可溶性画分と熱可溶性画分の凍害保護活性について実験した結果,何れも高い凍害保護活性を示すことが判明。
・以上,ブナ種子には高親水性蛋白質が豊富に蓄積して凍害保護活性を示していることが判明し,一方これまで報告されているヨーロッパブナ種子の乾燥耐性とは異なる機構が働いている可能性が示唆。

シソーラス用語： *ブナ ,  *種子 ,  *耐干性 ,  *種子タンパク質 ,  凍害 ,  発芽 ,  *LEA蛋白質 ,  デヒドリン ,  Fagus sylvatica
準シソーラス用語： Fagus crenata ,  ヨーロッパブナ ,  *乾燥耐性 ,  高親水性蛋白質 ,  耐乾燥性

分類 (1件)： 植物生理学一般  (EH02010Y)

タイトルに関連する用語 (3件)： ブナ ,  種子 ,  乾燥耐性