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J-GLOBAL ID：202002222527649907   整理番号：20A1161721

製鋼スラグ中のカルシウム化合物の安定化技術

Stabilization of Calcium Compounds in the Steelmaking Slag

著者 (1件)： 松井俊介 (日本製鉄)
資料名： 日本製鉄技報
号： 415  ページ： 94-99  発行年： 2020年04月27日 
JST資料番号： G0186A  ISSN： 2435-0567  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 製鋼スラグの主成分はCaOであり,水と触れると塩基性を示す。有効利用の際は環境中へのアルカリ流出について配慮が必要となる。そこでアルカリ溶出低減に向けたCa化合物の安定化技術として炭酸化処理に関する基礎実験を実施した。その結果,炭酸化処理の初期はスラグ中のCa化合物のうち,遊離石灰が選択的に反応することが判明した。反応初期は未反応核モデルに基づく界面反応律速で進行し,その後は生成物であるCaCO₃層内の拡散律速になることが示唆された。また,反応速度はCO₂圧力にほぼ比例し,小粒径のものほど見かけの炭酸化反応速度定数は大きいが,有効比表面積は大粒径のものの方が大きく,反応性が高いことが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： 製鋼 ,  *製鋼スラグ ,  塩基性 ,  酸化カルシウム ,  *カルシウム化合物 ,  溶出 ,  溶解速度 ,  安定化 ,  炭酸化 ,  石灰 ,  不均一系反応 ,  反応機構 ,  拡散律速 ,  反応速度 ,  反応速度定数 ,  比表面積 ,  粒度依存性
準シソーラス用語： 溶出速度 ,  *安定化処理 ,  遊離石灰 ,  界面反応

分類 (1件)： 製鋼  (WD01060A)

引用文献 (16件)：

• 松永久宏 ほか:鉄と鋼.89,454 (2003)
• 松田応作 ほか:石膏と石灰.125,170 (1973)
• 松田応作:石膏と石灰.170,35 (1981)
• 近藤連一 ほか:石膏と石灰.147,61 (1977)
• 高橋達人:コンクリート工学.38,3 (2000)

タイトルに関連する用語 (3件)： 製鋼スラグ ,  カルシウム化合物 ,  安定化