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J-GLOBAL ID：202002224502578618   整理番号：20A0799379

高設栽培における光反射シートの利用がイチゴ「あまおう」の収量および品質に及ぼす影響

Effects of Using Light Reflecting Sheet in High Bench Culture on Yield and Quality of Strawberry ‘Amaou’.

著者 (7件)： 宇都俊介 (福岡県農林業総合試) ,  益田良輔 (福岡県農林業総合試) ,  佐伯由美 (福岡県農林業総合試) ,  佐藤公洋 (福岡県農林業総合試) ,  末吉孝行 (福岡県農林業総合試) ,  宮原謙二 (福岡丸本) ,  後藤大介 (大日本印刷)
資料名： 福岡県農林業総合試験場研究報告  (Bulletin of the Fukuoka Agriculture and Forestry Research Center)
号： 6  ページ： 35-40  発行年： 2020年03月 
JST資料番号： Y0232C  ISSN： 2189-4876  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 福岡県のイチゴ促成栽培では冬季の日照時間が少なく,この時期における光合成の促進が生産上の大きな課題である。そこで,イチゴ「あまおう」の光環境を改善することを目的に,クラウン加温条件下での光反射シートの利用が「あまおう」の収量および品質に及ぼす影響を検討した。「あまおう」の葉表および葉裏の光合成速度は光強度が0~1,000μmol m^-2s^-1の範囲では同等であった。「あまおう」の高設栽培で光反射シートを玉受けネット部分に設置すると太陽光を20%程度反射し,反射光が葉裏に照射されることにより,イチゴ群落の光環境が改善され,各個体の光合成量が増加すると推察された。この結果,頂果房の成熟日数が短縮され,収穫果数が増加することにより,1~2月および合計収量が増加することが明らかとなった。一方,成熟日数が短縮されても糖度および酸度に影響は認められなかった。なお,玉受けネット部分に光反射シートを設置する本装置は,設置が簡易でかつ低コストであった。(著者抄録)

シソーラス用語： *イチゴ ,  *促成栽培 ,  ハウス栽培 ,  高設栽培 ,  *被覆材 ,  マルチ ,  作物収量 ,  品質 ,  速度 ,  糖度 ,  滴定酸度 ,  *光反射シート ,  果実品質 ,  光合成速度 ,  *果物 ,  酸性度 ,  度
準シソーラス用語： *あまおう

分類 (2件)： 野菜  (FC03043X) ,  作物栽培施設  (FB03040V)

引用文献 (20件)：

• 福岡管区気象台(2018)農業に役立つ気象情報の利用の手引き,福岡管区気象台,福岡,p.4.
• 福岡県(2019)高設栽培の現状と収益性について.福岡県経営技術支援課,福岡,p.2.
• 日高功太・岡本章秀・荒木卓哉・三好悠太・北野雅治・壇 和弘・今村仁・高山智光(2015)イチゴの生体計測に基づくイチゴの光合成促進と増収のための補光技術の開発.日本生物環境工学2015年:276-279.
• 日髙智美・三好悠太・犬房弘樹・日高功太・田中泰洋・岡安崇史・安武大輔・北野雅治(2017)イチゴ栽培ハウスにおける冬季日照不足の改善策としてのLED補光の検討.Eco-Engineering 29(2):45-51.
• JA全農ふくれん(2016)平成27年~平成28年福岡いちご生産販売総括資料.全国農業協同組合連合会福岡県本部,福岡,p.28-35.

タイトルに関連する用語 (5件)： 高設栽培 ,  光反射シート ,  イチゴ ,  あまおう ,  収量